JANOG56配信準備レポート:IIJ × Jストリーム × 学生チームで挑むストリーミング
2025年07月04日 金曜日

CONTENTS
2025年7月30日(水)~8月1日(金)に島根県松江市で開催されるネットワーク技術者の祭典「JANOG56」。
今回のホストを務めるのは、私たち 株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)です。
JANOGは全国のネットワーク技術者が集い、知見を共有し、未来のインターネットを語り合う場。
その重要なイベントの配信をIIJ × Jストリーム × 学生チームで担当することになりました。
配信チームの構成:技術と情熱の融合
JANOG56の配信は、IIJの社内配信チームを中心に、ストリーミングパートナーとして株式会社Jストリームの配信チーム、そして学生協力者による合同チームで構成されています。
配信の現場経験豊富なベテラン技術者と、フレッシュな若手・学生が一緒になり、知識とノウハウを共有しながら準備を進めています。IIJもJストリームも1990年代からストリーミングを手がける国内では老舗の会社です。
今回は、現場のエンジニア同士が「せっかくのJANOGなので、両社でおもしろいことやりましょうよ!」ということで、2社が協力してJANOG56のライブストリーミングを担当することになりました。
またこの活動は、単なる技術支援にとどまらず、配信技術に興味を持ってもらう、次世代の技術者を育成するという観点でも取り組んでいます。
JANOG56ストリーミングのポイント
JANOG56のストリーミングは、大展示場、多目的ホール、国際会議場の3つの会場で行われるプログラムをすべてストリーミング配信する予定です。
またIIJとJストリームの2社の機材やサービスを組み合わせてストリーミングを実現しており、登壇者の撮影から音声と映像の合成(スイッチング)、配信プラットフォームへの送出などなどを配信チームが担当します。
また、メインの配信プラットフォームは、IIJの「IIJ Media Sphereサービス」を利用します。各会場の様子を1つの画面で見られるようJストリームの「マルチアングルライブ」も利用する予定です。
一部のBoFについてもマルチアングルライブの1つのアングルで配信しようと準備をしています。こちらは当日をお楽しみに。
Hot-Stage:本番を見据えた事前検証
本番に先立ち、6月10日には東京・飯田橋のIIJ本社内にある IIJ Studio TOKYO にて「配信Hot-Stage」を実施しました。
これは、実際の配信環境を再現し、機材構成の確認、動作テスト、操作習熟を目的とした事前検証の場です。
広いスタジオの中で実際の映像機器やエンコーダーなどの機器を実際に組み立て、設計上の問題点がないか、動作に問題がないかなどを確認しました。
Hot-StageにはIIJ、Jストリームのエンジニアだけでなく、今回のストリーミングをお手伝いいただける学生さん2名にも参加いただきました。
学生さんもIIJのライブエンジニアから機器の使い方や機器間の接続などの「お作法」を教わりながらライブシステムを組み上げていきました。
映像系のシステムが組みあがったら、最後に配信プラットフォーム側への打ち上げです。ライブエンコーダーに配信プラットフォームから取得した接続用のURLを設定し、無事ライブストリーミングが視聴できることを確認しました。
実施内容:
- 事前設計した構成の動作確認
- 機材の並べ方の確認、ケーブルの接続方法から必要本数の確認
- 映像・音声のルーティングと合成のテスト
- 配信プラットフォームへの送出確認
- 配信不可プログラム時などの映像蓋操作のテスト
- 若手・学生メンバーへの技術指導と実践トレーニング
特に印象的だったのは、若手・学生主体で構築を進める姿勢。ベテランがサポートしながらも、主体的に考え、手を動かすことで、現場力が着実に育まれていることを実感しました。
快適な視聴環境を目指して
JANOGという技術者コミュニティの重要な場を、より多くの人に届けるために。そして、未来の技術者たちが育つ場を支えるために。
「100万人の視聴にも耐えられる配信」を目指し、日々準備を進めています。
ぜひ、JANOG56の配信にご期待ください。そして、現場で活躍する若手たちの姿にも、ぜひご注目ください。