HaskellによるQUICの実装(IIR vol.52 3章)
2021年10月04日 月曜日
CONTENTS
IIJの目標の1つはインターネットの発展に貢献することです。IIJの技術研究所は貢献方法の1つとして新しいプロトコルの標準化に参加しています。2013年以降、HTTP/2とTLS 1.3の標準化に参加しました。最近の2年半は、この2つのプロトコルに関連が深いQUICやHTTP/3の標準化に関わりました。ここでは、先般RFC9000で標準化されたQUICやHTTP/3をどのように実装したかについて説明します。
本報告のポイント
- QUIC及びHTTP/3をプログラミング言語Haskellで実装する理由と具体的な実装ポイントの解説
- 大半のQUICの実装がイベントドリブンプログラミングを採用している中、スレッドプログラミングでQUICがどのように実装できるかを説明
- スレッドプログラミングを用いるとQUICのAPIがどのように提供できるかを解説
- IPアドレスの変化を検知しなくてもマイグレーションが成功する方法を考案
- ACKの処理やストリームの再構成に対してアルゴリズムを考案
- エラー処理に対するテストツールであるh3specの実現方法について説明
全文はこちらからご覧いただけます。
ブログでは「QUICをゆっくり解説 – 新しいインターネット通信規格」を連載中!
さらに、IIJ Engineers Blogでは、同筆者による連載「QUICをゆっくり解説 – 新しいインターネット通信規格」(https://eng-blog.iij.ad.jp/quic )を公開しています。ぜひこちらも併せてお読みください。