文系はエンジニアになれない?いやいや・・・

2016年05月26日 木曜日


【この記事を書いた人】
とみ(とみーとも言う)

地方拠点の一つ、九州支社に所属しています。サーバ・ストレージを中心としたSI業務に携わってましたが、現在は技術探索・深堀業務を中心に対応しています。 2018年に難病を患ったことにより、定期的に入退院を繰り返しつつ、2023年には男性更年期障害の発症をきっかけに、トランスジェンダーとしての道を歩み始めてます。

「文系はエンジニアになれない?いやいや・・・」のイメージ

こんにちわ。IIJ 九州支社技術部の「とみ」と申します。
地方拠点の一つである九州支社でインフラエンジニアをやっております。

IIJに中途入社したのは2013年のことで、入社してから3年ちょっとになります。
主に仮想化基盤及びストレージの設計・構築に従事しています。

今回、技術的な事は他の執筆者にお願いするとして、ちょっとそれとは異なる方向で面白いことがあったので筆を執ることにした次第です。


当社はインターンシップ制度があり、九州支社にもインターンシップ生がやってきます。具体的に私は直接関わった事がないので、細かい所はよく分からないのですが、我々が従事している業務を体験してもらったり、その成果を発表したり・・と言う事をするようです。

昨年もインターンシップ生として、学生さんが3人ほどお越しになり、仮想化基盤の構築演習を受けておられました。その際、成果発表の場に私も出席することになり、学生さんとの質疑応答になったのですが、その際、一人の学生さんから気になるコメントを頂きました。

「ITエンジニアには向いてないと思っている。実は私は文系だから。」

率直に感じたのは「なぜ?」でした。次に出てきた言葉は「いやいや」でした。でも、同時に「そう感じてる学生さんってどれだけいらっしゃるんだろうか?」とも思い、もしそう思ってる学生さんが多いのだとしたら、とてももったいないなぁと感じました。

と言うのも、実際に文系の方で当社のエンジニアやってる人は結構な数居ますし。
過去経験上、私が尊敬するエンジニアに文系出身の方がかなりの比率を占めていたからです。

尊敬する文系出身エンジニアに関して、共通していたこととしては、

  • 技術的に「これしかない!」とか言う考えがあまりなく、面白そうなネタには何でも食いついてた
  • でも、何故か「何が何でも技術職でやっていきたい!」って気概があった
  • いずれもかなりの勉強をしていたようだ

と言う事で、「興味(好奇心)」「負けん気」と言うのが重要な要素を占めてるように思えました。

当社には社内SNSなるものがありまして、この話をその中で挙げてみた所、結構な反響がありました。
「私、文系です」って人や「私の尊敬するエンジニアが文系出身でした」というコメントがどんどんやってくる。

その位多くの文系出身エンジニアさんが居る・・・と言う事ですね。

その中の議論を集約してみると次のような内容にまとまりました。

  • 確かに、IT系エンジニアになるには「適性」と言うものがあるかもしれない
  • でも、それは「文系/理系」と言う括りとは異なる所に存在しそうだ
  • 逆に「文系だからこそ活躍できる」フィールドもあるのではなかろうか

例えば、プログラミングにおいては、それを「ことば」と捉えると言葉の紡ぎ方には文系的なセンスが必要なのかもなとも思えますし、私の業務に関して言えば、お客様とのコミュニケーションスキルと言うのが絶対必須だったりしますし。

そこって、あまり「文系/理系」の括りってないのかなぁという気がしました。

なので、是非、文系の方も興味があるのなら、果敢に挑んでみて頂きたいもんだ、実はどんな大学を卒業しても、就職する時点であんまりスタートラインに差はないよ・・と言う所を少しでもご理解いただければなーなんて思う次第です。

ちなみに、インターンシップ生の方へは、私からは
「え?文系出身でも俺より出来るエンジニアさんはゴロゴロ居るよ?」
と、前職に居た頃も含めて、いくつかの事例を交えて説明しました。

すると、彼は「本当ですか!?」と、パッと表情を明るくしてました。
(お、ちょっとは興味を持ってくれるようになったのかな?)

最終的に彼がどの様な道を選択するのかは分かりませんが、その時とる進路選択に悔いが残らぬようあればよいなぁーと思っています。

とみ(とみーとも言う)

2016年05月26日 木曜日

地方拠点の一つ、九州支社に所属しています。サーバ・ストレージを中心としたSI業務に携わってましたが、現在は技術探索・深堀業務を中心に対応しています。 2018年に難病を患ったことにより、定期的に入退院を繰り返しつつ、2023年には男性更年期障害の発症をきっかけに、トランスジェンダーとしての道を歩み始めてます。

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