マンホールをたずねて三千里

2020年12月03日 木曜日


【この記事を書いた人】
竹﨑 友哉

広大なネットとAS2497の中で働くネットワークエンジニア。趣味は海外旅行とインフラ歩き。社内外で「マンホールの人」と呼ばれている。

「マンホールをたずねて三千里」のイメージ

IIJ 2020 TECHアドベントカレンダー 12/3(木)の記事です】

こんにちは、ネットワーク技術部の竹﨑です。

IIJには2020年に新卒で入社し、IIJバックボーンの運用に関わる部署で働いております。

今回は私の趣味であるマンホールについてお話します。

なぜマンホール?

そもそもマンホールとはWikipediaで調べてみると

> マンホール(英: manhole)は、地下の下水道・暗渠・埋設された電気・通信ケーブルなどの管理(点検・修理・清掃・排気など)を目的として作業員が地上から出入りできるように地面にあけられた縦孔である。

そう、マンホールの中には通信ケーブルが通っているのです。通信ケーブルはバックボーンを構築する上で欠かせない存在で、マンホールの蓋には敷設したケーブルの持ち主の会社のロゴやマークが描かれています。

より厳密には人が入ることができる丸い形のマンホール(人孔)と、手を入れて作業するための細長い形のハンドホール(手孔)があります。

最近はマンホール蓋が流行っている(?)ようでポケモンマンホール「ポケふた」東京都下水道局のデザインマンホール蓋やマンホールカードというものがあります。

IIJはISPということで通信系のマンホール蓋をたずねてみます。

実際に歩いてみた

大手町エリア

例えば日本のインターネットの中心である大手町を歩いてみると

NTTや前身の電電公社や

KDDIやKDDや

丸の内ダイレクトアクセスや

KVH TELECOM(現Colt Technology Services)や

CWCを確認することができました。大手町エリアだけでは三千里には程遠いのでもう少し広範囲に歩いてみます。

丸の内、有楽町エリア

大手町エリアで発見したもの以外に

MCI Worldcomや

Verizonや

Coltや

逓信省(?)がありました。

マンホールを元に敷設ルートを推測

見つけて歩くだけでは面白くないので敷設ルートを予測してみます。

今回追うのはMCI Worldcomです。マップに発見したマンホールとハンドホールをマッピングします。橙色はVerizon、紫色はMCI Worldcomです。マップ上のポイントをクリックいただければマンホールかハンドホールの詳細を確認できます。

MCI Worldcom(Verizonによる買収時はMCI)は2006年にVerizonに買収されていますので2社は同じとします。

マッピングすると有楽町エリアから丸の内・大手町エリアまで伸びています。

もう少しエンジニアっぽく調べてみるとVerizon – Asia-Pac(AS703)のPeeringDB(https://www.peeringdb.com/net/435)のPrivate Peering FacilitiesにKDDI大手町ビルとあるので有楽町エリアのとあるビルから丸の内エリアまで自営線を敷設し、KDDI大手町ビルへはキャリアのダークファイバーを借りているのかもしれません。もしくは丸の内エリアのビルに繋がっているのかもしれません。(真実はVerizonのみぞ知る…)

NTTはあまりにも多くて追うのは難しいですが、それら以外であれば追うことはできるかもしれません。

ところで

途中で出てきたCWCがとても気になる方がいらっしゃるのかもしれません。CWCはクロスウェイブコミュニケーションズのものです。(CWCについてはこちらでも紹介しています)

以下のマップの青色のポイントに設置されています。

これらはCWCが他のキャリアと同じように光ケーブルを工事した時の名残だと思われ、大手町の地下でどんな光ネットワークを張り巡らせようとしたのかはこれだけではわかりませんが、2003年にNTTコミュニケーションズに営業譲渡されその後活用されていることでしょう。

なお、マンホールの蓋の模様は滑らないように凹凸の背景と中心に識別のためマークを入れます。このためマンホールの蓋には会社のロゴが描かれています。しかし、CWCのマークがシンプルな文字なので不思議に思ったのですが、CWCの場合は以下のようにロゴがグラデーションであったために、マンホールの蓋のマークとして凸凹で表現するのは無理があり、どう考えても同心円にしかならず、結局CWCという文字を書かざるを得なかったのではないかと推察していますが、今となっては知る由もありません。

マンホールの探し方

マンホールを探してただ闇雲に歩くこともあれば、ある程度あたりを付けて歩くことがあります。例えばKDDIの施設付近であればKDDIやKDDやDDI、鉄道の沿線であればiTSCOMや日本テレコム(現ソフトバンク)、ARTERIAの施設付近であればグローバルアクセス株式会社(現アルテリア・ネットワークス)やNTTドコモのビル付近であればdocomoがあるかもと予測できます。しかし、全てのケーブルが地中化されているとも限らないので架空を追って地中へ潜った付近を散策するなども行います。

ユーユーネットジャパン(UUNETは2001年にWorldcomに統合)があった東急サザンタワー付近ではMCI Worldcomのマンホールがありました。

これらは実際に、あたりを付けて歩いて発見しました。DoCoMoのロゴが懐かしいですね!

最後に

通信業界は合併・分社化を繰り返してきた歴史があり、それらはマンホールの蓋でも感じることができます。架空の札でもUCOMやソフトバンクモバイルなど旧社名で書かれていることがあります。

さて、タイトルに三千里とありますが、マンホールを探して一日に歩く距離は大体20~30km(五里〜七里)程です。三千里はいつ頃達成できるのでしょうか。。。

最後に懐かしいロゴと珍しいマンホールの写真でお別れしたいと思います。興味のある方はぜひ探してみてください。

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竹﨑 友哉

2020年12月03日 木曜日

広大なネットとAS2497の中で働くネットワークエンジニア。趣味は海外旅行とインフラ歩き。社内外で「マンホールの人」と呼ばれている。

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