松江データセンターパーク 新棟建設の過程を振り返る

2025年08月12日 火曜日


【この記事を書いた人】
matsuo

DCファシリティに関わる業務を10年以上やっています。いわゆる設備屋さんです。趣味はお出かけ、日本列島は文字通り端から端まで制覇してます。乗り物好き。

「松江データセンターパーク 新棟建設の過程を振り返る」のイメージ

去る2025年6月20日(金) 大安に、松江データセンターパークにて新棟(システムモジュール棟)の竣工式典が執り行われました。
今回は竣工式の様子と、竣工までの建設過程をレポートしたいと思います。

※松江データセンターパークとシステムモジュール棟については前回、起工式の記事にて概要を記載していますので是非こちらもご覧ください。
松江データセンターパーク 新棟建設現場から ~ 起工式の様子と工事状況 ~

プレスもリリースされました。
IIJ、「松江データセンターパーク」においてシステムモジュール棟の運用を開始

竣工式

竣工式(しゅんこうしき)は、建物や施設の工事が完了したことを祝う儀式です。
建築プロジェクトの締めくくりとして行われるイベントで、関係者や来賓、建築主などが集まり、無事に工事が終わったことに感謝し、新しい施設の門出を祝います。

当日は晴天でしたが、非常に蒸し暑い日でした。
式典はこれからサーバー室として使われる部屋を用いて執り行いました。

竣工式会場入口(システムモジュール棟入口)

サーバー室内に祭壇が出現

サーバ室内を式典会場として設営し、神事を執り行いました

竣工式典には、当社代表取締役会長執行役員 鈴木幸一、当社代表取締役社長執行役員 谷脇康彦はじめ、今回の建設プロジェクトに携わった関係各社幹部の方々、また松江市長 上定昭仁様など多くの来賓が参列し、厳かな雰囲気の中で式典が進行しました。
式典終了後は近隣のホテルにて直会を行い、出席者全員で竣工を祝いました。

直会は立食形式にて和やかな雰囲気の中行われました

建設工事過程

基礎工事(2024年6月〜8月)

2024年6月6日に行った起工式後、まずは7月にかけて地盤改良工事や基礎工事といった、建物の土台を作る作業が行われました。

これらの作業は、主に「地盤改良」「山留工事」「基礎配筋」「基礎型枠」等と続き、基礎を造っていきます。概ね2ヶ月半近くの時間をかけてこれらの作業を進めました。
地面に造っていくので派手な作業ではありませんが、建物の土台となる根幹をなす非常に重要な工程です。

鉄骨建方(2024年9月〜10月)

基礎が完成したら、次は建物の骨組みとなる鉄骨を建てていきます。
太く大きな鉄骨を大量に現場に搬入し、どんどん組み上げていきます。
この作業は2024年9月から10月にかけて、1ヶ月半くらいの期間をかけて行いました。

立柱式

鎮め物の埋納

鉄骨を建てる前に、現場関係者にのみでささやかですが、立柱式という儀式を行いました。
これは、建築工事の安全と成功を祈願して、建物の最初の柱を建てる際に行われる儀式です。
神酒で清め、今回の建設プロジェクトの成功を祈願しました。

外壁工事・内装工事(2024年11月〜12月)

あっという間にすっかり建物の形が見えてきました。
2024年の残りの期間、年末にかけては建物を仕上げるため、外壁工事や一部内装の工事といった作業を行いました。

機器設置工事(2025年1月〜3月)

年明け(2025年1月から3月頃)になると建物の見た目はいよいよ完成形に近づいてきて、建物内部の内装工事やデータセンターを構成する様々な機器の設置工事が実施されました。
冬の日本海側は天候が悪い日も多く、屋上の防水工事等が中々予定通りに進まず、工程管理に苦労させられた場面もありました。

試験・検査(2025年4月〜5月)

2025年4月から5月にかけては各所の仕上げとなる作業や、各種設備機器類の動作試験等が行われ
また、竣工に向けた立会い検査等も実施されました。

1年半近くに及ぶ建設工事を経て、2025年6月に松江データセンターパークの新棟は無事竣工を迎えることができました。
竣工式が終わった後、早速サーバラック等のIT機器を設置する工事が始まり、新棟は本格的な運用開始をしています。
この新棟は、需要拡大するIIJサービスの設備基盤として、またデジタル田園都市国家構想で求められる地方デジタル基盤の核となるデータセンターとして活用されていきます

matsuo

2025年08月12日 火曜日

DCファシリティに関わる業務を10年以上やっています。いわゆる設備屋さんです。趣味はお出かけ、日本列島は文字通り端から端まで制覇してます。乗り物好き。

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