インフラ歩きのすゝめ

2021年12月03日 金曜日


【この記事を書いた人】
竹﨑 友哉

広大なネットとAS2497の中で働くネットワークエンジニア。趣味は海外旅行とインフラ歩き。社内外で「マンホールの人」と呼ばれている。

「インフラ歩きのすゝめ」のイメージ

IIJ 2021 TECHアドベントカレンダー 12/5(日)の記事です】

皆様お久しぶりです。(初めての方ははじめまして) ネットワーク技術部の竹﨑です。IIJには2020年度に新卒で入社し、IIJバックボーンの運用に携わる部署で働いております。過去にはこのような記事を投稿しております。

今回は「インフラ歩きのすゝめ」と題しまして、私の趣味であるインフラ歩きやインフラへの “愛” についてお話します。

編集部より一言:記事中の写真は全て筆者が撮影したものです

インフラ歩きのメリット

  1. ダイエットになる
  2. 猫様にお会いできる
  3. 身近なインフラを感じることができる
  4. ご飯が楽しみ(遠征の場合)

1. に関しては在宅勤務などで運動量が減った今でこそ嬉しいポイントです。2.に関しては運にはなりますが、インフラ活動をしていると筆者はよく猫様にお会いします。歩き疲れた中での癒やしですね。

おすすめインフラ歩き

いきなりインフラ歩きへ行ってこい!と言われても大半の方は右も左もわからない状況かと思いますのでいくつかおすすめをご紹介します。

電話探し

公衆電話は総務省の基準に基づき設置が決まっており、それ故に街なかで見かけることも多くなっています。最近ではこれを緩和するニュースが話題になりましたね。

社会生活上の安全及び戸外における最低限の通信手段を確保する観点から、市街地においては概ね500m四方に1台、それ以外の地域においては概ね1km四方に1台という基準に基づき設置される公衆電話(第一種公衆電話)をいいます。

公衆電話は災害時優先電話と電話局からの給電で動作という2つの特徴もあるため、防災の観点からも身近な公衆電話がどこにあるか探しておくことは大事です。

公衆電話も詳しく見てみると個性があり、

DMC-8A・アナログ版はMC-D8(ユニバーサルデザインに配慮され、プッシュボタンが押しやすく大きくなっている。)

DMC-7(通称グレ電、ダイアルアップ接続でお世話になった読者も多いのでは!?)

MC-4P(写真では日焼けしており、貫禄を感じる)

MC-3P(ちっちゃくて可愛い!)

などの4機種はよく見かけると思います。最近はDMC-8A(MC-D8)への置き換えが進みほかは少なくなりましたね:)

 

目を凝らして公衆電話を見ると、デュエットホンやMC-5BPなど一風変わったものを見つけることができるかもしれません。

 

日本で現役稼働は1台!?MC-1P。オーナーさんから大切にされて、幸せそうな公衆電話でした。

公衆電話を収納する公衆電話ボックスも個性豊かです。

鉄塔・アンテナ探し

鉄塔やアンテナと聞いて皆様は何を思い浮かべるでしょう。送電鉄塔や電力保安用通信や携帯電話の基地局や防災無線など答えは様々だと思います。そんな街なかの鉄塔・アンテナも目を凝らして見ると面白いかもしれませんね。

双子鉄塔やケーブル構造を採用した通信用鉄塔など機能美に溢れた姿と鉄塔が突き刺さるビルはインスタ映え間違えなし!?

最近ではマイクロ波通信は光回線が敷設されていない離島等を除き引退傾向にありますので、電話局に突き刺さる鉄塔はいずれ珍しくなることでしょう。

懐かしのピッチ設備!駅ナカで上を見上げれば懐かしい名前が!?(ASTEL,DDI POCKET)

マンホール探し

最近巷ではマンホール探しが流行し、ゲームが出ている模様です。

目的もなく道路を歩いてマンホールを見てみると新たな発見があるかもしれません。

電電公社に似ていますが、帝都高速度交通営団(現東京メトロ)です。

Let’s 東京デジタルホン!

写メールといえばJ-PHONE

IDO~♪

零々四一(0041)

目を瞑れば当時のCMのリズムが聞こえて来るものばかりですね。

マンホールtakezと言うことで、昨年のアドベントカレンダーから1年の間に撮りためた少しレア(?)な蓋もご紹介します。

電電公社?そんなの街なかでよく見かけるよ!

いいえ、よく見てください。電電公社(TTS)マークの上に小さくRがついているので、琉球電電公社です。

こちらはOCN/AS4713ではなく、沖縄ケーブルネットワークです。

KDDと日本道路公団の共同蓋。中には何が通っているのかワクワクですね。

最後に日本テレコムの初代ロゴです。こちらはよく見かける日本テレコムのロゴに比べて数が少ないと思われます。

インフラは “愛” だ。

インフラと呼ばれるものには電気・ガス・水道が有名ですが、最近は第4のインフラとして通信もよく追加されます。そもそもインフラとは我々の生活になくてはならないものであり、もはや当たり前のものだと言えます。当たり前だからこそ気にも留めないことも多く、朝起きて電気を点ける、顔を洗う、シャワーを浴びる、通勤途中にニュースをチェックなどそれらを使うことに対して感動する人はあまり居ないと思います。

しかし、それら当たり前のものを当たり前使えることはとても感謝するべきことで、それら当たり前に動いているものはとてもかっこいいです。

インフラ歩きはそれら当たり前を感じ、感動することができます。

IIJ/AS2497のバックボーンネットワークも極端な話1本のケーブル達が繋がり合っている結果です。

最後に

蓋探しから始まった私のインフラ歩きですが、最近は蓋に限らず弱電設備全般を求めて日々彷徨っています。社内勉強会でインフラ歩きの話をさせていただくなど、インフラへの魅力を伝える活動を精力的に行っています。

年末にはコミックマーケット99へ出展が決定し、絶賛原稿執筆中です。今回ボリュームの関係で割愛しましたが、コミックマーケットではケーブルシップとマンホールの薄い本を2冊出版予定です。

https://webcatalog-free.circle.ms/Circle/15721553

皆様も是非インフラ設備を求めて街歩きをしてみるのはいかがでしょうか。

 

末筆に旅先で見つけた猫様の写真を載せて筆を擱くことにします。

なんニャ、デートの邪魔するニャ

誰だおミャえ

置物じゃないニャ

撫でろニャ(抗えない)

お昼寝中ニャ、邪魔するニャ

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竹﨑 友哉

2021年12月03日 金曜日

広大なネットとAS2497の中で働くネットワークエンジニア。趣味は海外旅行とインフラ歩き。社内外で「マンホールの人」と呼ばれている。

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