海外インフラ探訪

2023年12月18日 月曜日


【この記事を書いた人】
竹﨑 友哉

2020年新卒入社の中で一番若いピチピチの新人。IIJバックボーンネットワークを運用する部署で働く。好きなものはネットワーク(L1~3)とtracerouteとマンホールと架空とDC。社内ではマンホールtakezの異名(?)を持つ。

「海外インフラ探訪」のイメージ

IIJ 2023 TECHアドベントカレンダー 12/18の記事です】

はじめに

皆様お久しぶりです。初めての方は初めまして。ネットワーク技術部の竹﨑です。IIJには2020年度に新卒で入社しIIJバックボーンに携わる部署で働いております。過去にはこのような記事を投稿しております。

突然ですが皆様旅行はお好きでしょうか。国内海外問わず好きな方は多いと思います。それでは旅行では何を楽しみに行きますか?私は…

 

その国の通信事情について

 

です。

私は主にアジアを旅しており今回は日本国外の通信事情についてご紹介します。

香港・シンガポール

まずは香港とシンガポールからです。この2都市にはIIJバックボーンの拠点と設備がありインターネットの視点でもアジアの主要なハブとして有名です。

香港・シンガポール共に公衆電話は残っているようで街中でたまに見かけます。PCCW(f.k.a 香港テレコム)とSingtelは同国を代表する通信事業者です。

Singtelの公衆電話は国内通信は無料のようです。

マンホール・ハンドホール

日本ではマンホールと言えば丸い鉄板を想像しますが、香港・シンガポールに関しては四角のコンクリートもしくは鉄板が主でした。また地中化が進んでおり、電信柱は見ることがありませんでした。

香港

PCCW/AS3491

HGC/AS9304

HCL, New World Telecom, New T&T

現在はHKBNに買収され、同社の1部門となっているようです。

シンガポール

Singtel/AS7473, StarHub/AS4657, M1/AS4773

シンガポールのモバイル事業者Top 3です。

シンガポールではNetLinkという蓋もよく見かけます。シンガポールのブロードバンド事情は日本のフレッツと似ており、NetLink Trustのファイバー設備を介してユーザがISPを選択することでブロードバンドインターネットを利用できます。

紹介した2カ国は通信の品質がとても高く皆様が想像するアジアのカオスな通信は見かけることがありませんでした。

フィリピン

ご想像の通りです(笑)

電信柱にはファイバーが溢れ場所によっては垂れてきたファイバーがジプニー(フィリピンの乗合バス)待ちのハンモックにされているなど自由です。

ケーブルはなぜかそのまま、マンホールも…

クロージャーの蓋は開けっぱなし。通信のインパクトがとても強いフィリピンです。

 

話を戻してフィリピンの公衆電話やマンホールの紹介です。

フィリピンにも公衆電話は存在しますが、日本や香港、シンガポールと異なり空港施設など限られる場所しか見かけることがありませんでした。

PLDT(Philippine Long Distance Telephone company)のPay phone

PLDT/AS9299, Globe Telecom/AS4775, CONVERGE ICT SOLUTION/AS17639

フィリピンのマンホールは日本と同じような鉄板でした。

 

Globe TelecomのSIMは一部地域でIPv6 OnlyのNAT64/DNS64環境が提供されているようです。街中でも5Gが入る場所が多くモバイルへの取り組みはとても先進的でした。

マレーシア

マレーシアにも公衆電話がところどころ現存しています。

TM/AS4788

JT -> Telekom Malaysia -> TMと変遷が見えます。

TIME dotCom/AS9930, maxis/AS9534

 

フィリピンに比べて刺激が足りない?ご安心ください。

少しわかりにくいですが、道路を渡すために強引な配線の光ファイバーです。顔と同じ高さに配線されており気付かずに引っかかりそうになりました。

東南アジアお馴染みの工事スタイル。フィリピンやインドやベトナムも梯子一つで工事していました。

道路工事の影響なのかロードカッターで切られてしまっているマンホール。

クロージャーから飛び出るシングルモードファイバー

 

マレーシアにはTelekom Museum(マレー語: Muzium Telekom)があり、マレーシアの通信の歴史や超巨大黒電話など心揺さぶられるものが多数あります。

最後に

2020年にマンホールの記事を投稿して以来国内の記事が多い筆者でしたが、最近は国外を主に活動しています。今回紹介した国は昨年訪れた一部の国に過ぎません。アジアには様々な人が住むようにテレコムも各国事情が様々です。ぜひ旅行へ行く際はその国のインフラ・テレコムも少し気にして見てみると面白いかもしれません。

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竹﨑 友哉

2023年12月18日 月曜日

2020年新卒入社の中で一番若いピチピチの新人。IIJバックボーンネットワークを運用する部署で働く。好きなものはネットワーク(L1~3)とtracerouteとマンホールと架空とDC。社内ではマンホールtakezの異名(?)を持つ。

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