「IIJとデータセンターの変遷〜この30年を振り返って」(IIR vol.62 3章)
2024年03月22日 金曜日
CONTENTS
2024年3月発行のIIJの技術レポートIIR vol.62 第3章では、IIJ創業30周年特別コンテンツとして、データセンターを取り上げています。
日本における商用インターネット開始前夜を含む1990年代から、カーボンニュートラルやAIなどデータセンターに対して多様な需要が生じた2020年代まで、以下の時代背景と共にIIJの取り組みを紹介しています。
レポートの大まかな流れ
- 1990年代「始まりはスペースの有効活用」
- データセンターという言葉がまだ一般的では無く、伝送設備の隣に一緒に置かれることから「Co-Location」、顧客の機器を預かることから「Housing」とも言われていました。冷房の効いた「無機質で寒い部屋」というイメージがあり、1ラックあたりの供給電源は1〜2KVAで十分の時代でした。
- 2000年代「インターネットデータセンター」
- 「インターネットデータセンター」と呼ばれるようになり、設備の充実が図られます。床耐荷重も1トン/平米を超え、電力供給も複数の電源フィードが敷設され1ラック当たり4〜6KVAを前提として電源設備や空調設備が設計される時代になりました。
- 2010年代「クラウドサービスへの対応」
- クラウドサービスの普及に伴い、外資系事業者の市場参入やハイパースケールデータセンターの集積が進み、データセンター業界が大きく変容しました。IIJではクラウドサービスの基盤を設置するためのデータセンターとして、1ラックあたり10KVAの高密度化に対応したコンテナ型データセンターモジュールを開発しました。また、2019年にはハイパースケールデータセンターを建設します。
- 2020年代「次世代のデータセンター」
- IT機器を集約し効率的に運用するデータセンターの利用は社会全体の省エネに貢献する一方で、大量の電力を必要とする施設自体のエネルギー消費に注目が集まっており、データセンターのカーボンニュートラル化が喫緊の課題となっています。今後データセンターが取り組むべき課題について紹介します。
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