IIJの撮影スタジオ「IIJ Studio TOKYO」では、今どきな縦動画を撮影できます!
2024年03月25日 月曜日
CONTENTS
はじめに
はじめまして。IIJ Studio TOKYOでオペレーション業務を担当しているchikamuneです。この度は皆様にスタジオをより身近に感じていただけるよう執筆をすることになりました。どうぞよろしくお願いします。
そもそも「IIJ Studio TOKYOって何?」、「IIJにスタジオがあったの?」と疑問に思われている方も多いのではないでしょうか。名前の通りIIJにあるスタジオなのですが、誕生にはいくつか理由があります。ここでは大まかにご説明します。
皆様もご存知の通り、コロナ禍で映像配信コンテンツの需要が高まりました。IIJでも例に洩れず、映像配信や収録を行う機会が増えました。
以前は社内の会議室にカメラなどの機材を持ち込みコンテンツの作成を行なっていましたが、映像に雑音が入ってしまうといった環境による問題がありました。また、配信収録の度に準備から撤収を行わなければならないため非効率的でした。このような現場の声が届き誕生したのが、IIJ Studio TOKYOです!
こちら(https://www.iij.ad.jp/news/pressrelease/2022/1025-2.html)では、スタジオ開設の背景、概要などをご紹介しています。エンジニアブログでも過去にスタジオについての記事(https://eng-blog.iij.ad.jp/archives/18725)を公開していますので宜しければご一読ください!
どのようにスタジオで縦動画を撮るのか
さて、皆さんも日頃から多くの映像コンテンツに触れているかと思います。
最近では、TikTokやInstagram、YouTubeのショート動画の普及により縦動画を目にする機会が多くなりました。
ミュージックビデオや映画でも縦動画の表現が取り入れられるなど、より馴染みの深いものになってきています。
「縦動画=スマートフォンで撮影したもの」という印象が強い方も多いかと思います…が、IIJ Studio TOKYOでも縦動画の撮影ができるのです!
写真1
こちらは縦動画を収録する際のスタジオの様子です。
スタジオにお越しいただいたことがある方はお分かりいただけるかと思いますが、通常の配信や収録と機材は変わりません。そして、カメラもいつも通り三脚に固定しているだけです。では、どのようにして縦動画を作るのか。
写真2
写真3
一般的な映像の比率は16:9ですが、それを9:16になるよう映像の比率を変更することで縦動画として見ることが出来るのです。こちらは映像配信を行う際に使用する「TriCaster」というスイッチャーです。
このTricasterには、映像をクロップする機能があるので、こちらで9:16にクロップしてあげるだけで簡単に縦動画が出来ます。
写真4
カメラで撮影した映像をそのまま使用してもいいのですが、スタジオならではの合成を行って撮影をすることもできます。
そのためには、壁面にグリーンのカーテン、カメラに映る範囲の地面にもグリーンのカーペットを引く必要があります。
グリーンを敷いて準備が出来ましたら、TriCasterを使用してグリーンを抜くことで人物のみが映っている映像が出来上がります。
こちらの人物を使用したい背景に合成することで、あたかも人物が背景の空間にいるかのような演出をすることが可能です。
さて、先ほどのグリーンバックを使用して背景を合成する作業の中で重要な役割を担うのが照明です。
スタジオでは、大型の照明を3灯、小型の照明を5灯天井に吊るしています。
合計8灯と一見多いように感じる方もいらっしゃるかも知れません。ただこれだけでは照明の光度が足りないこともあるのです。
そのような時は、写真1のようにスタンドで照明を設置して、明るさが不足している箇所を照らしてあげて合成の抜けを良くする必要があります。
写真5
写真6
また、動画のクオリティに上げるために欠かせない音声は、ガンマイクをカメラに映らないギリギリまで演者に近づけて収録を行なっています。
マイクがカメラに映って良い場合はピンマイク、ハンドマイクを使用するなど、撮影の状況によりマイクの種類を変更しながら、より良い音で収録が行えるように配慮しています。
写真7
写真8
写真9
ここまでが収録開始までに行う準備でした。あとは収録や配信の内容によってTriCaster上で背景を変え、ガンマイクを使用する場合は都度、最適な位置にマイクを合わせて調整しながら収録していきます。
終わりに
IIJ Studio TOKYOでは、もちろん通常の横動画での配信や収録も行なっています!
「動画を撮りたいけどどうしたらいいんだろう…」「IIJのスタジオを使いたい!」などございましたら、お気軽にお問い合わせください!
https://www.iij.ad.jp/iij-studio/