IIJのイメージと違う?イノベーションへの取り組み

2023年12月05日 火曜日


【この記事を書いた人】
佐藤 雅子

サービス統括本部 運営推進室 兼 サービス企画推進本部 イノベーションセンター所属。 得意なことはプロジェクトマネジメント、テクニカルライティング、デザイン思考。 研修・ワークショップ等の学びや共有の場の運営、新規事業創出支援を実施。

「IIJのイメージと違う?イノベーションへの取り組み」のイメージ

IIJ 2023 TECHアドベントカレンダー 12/5の記事です】

IIJの佐藤です。
普段は、エンジニア向け社内研修・ワークショップ等の学びや共有の場の運営、新規事業創出支援を実施しています。

イノベーションへの取り組み

IIJは新しいことに挑戦し続けて、新しい事業やサービスを生み出してきた会社だと思っています。
そういった機会を増やし、さらに加速させていくために、私が所属しているイノベーションセンターでは、社内のイノベーションマインドを醸成・活性化させ、新しいアイデアの創出や事業化・サービス化の実現を支援しています。

エンジニアブログを読んで下さっている方は、IIJは技術起点で新しい事業やサービスを開発しているイメージがあるかもしれません。
実際は、顧客起点で新しい事業やサービスにつなげる取り組みもしています。さらに、社内のエンジニア、営業、管理部門などのさまざまな人が参加して新しい事業やサービスを考えるプログラムもあります。

アドベントカレンダーの他の記事と趣が違うかもしれませんが、この記事では、IIJのイメージと違うかもしれないイノベーションの取り組みを紹介したいと思います。
※技術起点、顧客起点のどちらのアプローチも必要で、イノベーションを生み出す過程で融合されていくものだと私は考えています。

いろいろな取り組みがありますが、今回は、IIJ Business Innovation Camp(通称:イノキャン)、I-fusion(※1)というプログラムを紹介します。

イノキャン

イノキャンは、クライアントとなる社内部署から提示されたテーマに対して、約4か月間で、新サービスやビジネスの元となるビジネスアイデアを創出するプログラムです。創出したビジネスアイデアが採択された場合は、クライアントの部署でサービス化されます。

イノキャンは、社員であれば誰でも応募できます。
初めてビジネスアイデアを考える人も参加できるように、ビジネスアイデアの創出に必要な知識や手法として、デザイン思考(※2)やビジネスモデルの考え方などを学べるようにもなっています。

そして、得られた知識や手法を活用して、実際にユーザにインタビューをしたり、課題やニーズからアイデアを考えたり、プロトタイプを作ってユーザテストをしたりして、ビジネスアイデアをまとめていきます。

現在、第6期を実施中ですが、実際、エンジニア、営業、管理部門などのさまざまな部署の方々が参加しています。

エンジニアの職種によっては、お客様に直接会う機会があまりない人もいます。そのようなエンジニアは、「ユーザの生の声を聞き、ユーザ視点でサービスを考える良いきっかけになった」と話していました。また、「普段の業務では関わらないメンバと関わりが持て、業務では得られない視点を持てた」「どのようにアイデアを形にしていけばよいのかわからなかったが、企画手法を学べた」といった意見も出ています。

I-fusion

I-fusionは、「自分で考えたビジネスアイデアがあって、それを実現したい!」という場合に、自由なテーマで応募できるプログラムです。
そして、審査を通過すると、半年間、応募者はイノベーションセンターの一員になり、イノベーションセンターのリソースや支援を活用しながらサービス化・事業化を推進します。

I-fusionも、社員であれば誰でも応募することができ、実際、エンジニア、営業、管理部門などのさまざまな部署の方々が応募しています。
テーマは自由としていますが、業務を通して考えたアイデア、普段の生活の中から着想を得たアイデア、社会課題を解決するアイデアなどの応募があります。

エンジニアで応募し、サービス化を推進した人は、「数年前から思い描いていたビジネスアイデアがあったが需要予測ができていなかった。I-fusionに持ち込むことで、需要予測ができて実現性を高められた」と話していました。

イノベーションマインド  ~プログラムに参加するだけじゃない~

これらのプログラムに、業務をこなしながら応募してくれる熱意は、本当に凄いなと思いつつ、いつも、そのエネルギーをもらっています。

一方で、新しい事業やサービスの検討過程で、本当に課題やニーズがあるのかを社員にアンケートを取るというようなこともやっています。任意のアンケートに関わらず、400人以上の回答があったこともあります。長文の回答もたくさん含まれていました。
上述のようなプログラムに参加しなくても、このような形で協力してくれる方々も、たくさんいるのです。
これも、社内のイノベーションマインドが醸成・活性化されている表れなのではないかと感じています。

さいごに

今回、紹介してきた取り組みにより、直接、新しい事業やサービスが生まれるだけではなく、「新しいことを考えてみよう」「考えたアイデアを発言してみよう」といった文化が創り出され、間接的にいろいろな影響があるものではないかと考えています。

また、上述の各プログラムや制度は、社内外の状況、参加者の声をもとに、改善を重ね、常に進化させています。この活動自体もまさに、イノベーションへの取り組みだと考え、私自身も挑戦しています。

参考)一番上の画像は、イノベーションセンタールームにある書籍です。ビジネスアイデアの創出に役立つ本をいつでも読めるようにしています!

 

  1. コーポレートサイトではチャレンジを促す人材育成としても紹介されています[↑]
  2. イノベーションのための方法論です。過去のデータや経験に頼らずに、ユーザインタビューや観察、体験などを通して、ユーザが本当に求めていることや潜在的なニーズに着目し、そこからアイデアやコンセプトを生み出していくというものです。本執筆者のデザイン思考に関する記事は、こちら[↑]
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佐藤 雅子

2023年12月05日 火曜日

サービス統括本部 運営推進室 兼 サービス企画推進本部 イノベーションセンター所属。 得意なことはプロジェクトマネジメント、テクニカルライティング、デザイン思考。 研修・ワークショップ等の学びや共有の場の運営、新規事業創出支援を実施。

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