P3EG®︎の実用例から見る、IoTゲートウェイの現場実装と今後の展開

2026年08月31日 月曜日


【この記事を書いた人】
IIJ Engineers Blog編集部

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「P3EG®︎の実用例から見る、IoTゲートウェイの現場実装と今後の展開」のイメージ

前回に続き、IIJのグループ会社である、ネットチャートの杉山 文彦さんからの寄稿です。IoT市場における3つの課題「人材の不足」「データ集約とデータ欠損対策」「高額な導入費」を解決するソリューションP3EG (Profile Programmable Proxy Edge computing Gateway)の実用例を紹介します。

参考)前回の記事:データ品質と遠隔制御を実現するIoTゲートウェイ「P3EG®︎」の仕組み

スマート農業での実例

以下は、NTTアグリテクノロジーがベトナムで展開する営農支援システムで、P3EG®︎を利用した例です。「図:スマート農業ハウス:営農支援システム」が示すように、P3EG®︎は屋外センサー・屋内センサー・NTTアグリテクノロジーの営農支援システム・PLCアクチュエータと接続しています。P3EG®︎の動作ハードウェアとしては、ASUS社のTinker Systemを使用しています。

P3EG®︎の動作は、次の通りです

  • 指定時刻内で室内温度が指定以上となった場合、パネルへの水の投入・換気ファンを回す。
  • 指定時刻内で室内温度が指定未満となった場合、パネルへの水の投入を停止・換気ファンを指定時間稼働させ停止
  • 指定時刻内で、室内温度が指定以上となった場合サイドカーテンを開き、室内温度が指定未満となった場合サイドカーテンを閉じる
  • 屋外で雨が検知された場合は、天窓を閉じ天井のカーテンを開く
  • 指定時刻内で照度が一定以上となった場合天井のカーテンを閉め、照度が一定未満になったら天井のカーテンを開ける

など。

図 6:スマート農業での実績例

 

PicoCELAの活用例

PicoCELAはWi-Fi APであり、当社は1次代理店として販売しています。PicoCELAの最大の特徴は、Wi-Fi APとして各種Wi-Fi機器へのAP機能を提供するだけでなく、PicoCELA AP間をBackhaul無線で接続することで、ネットワークの接続点まで無線通信経路を確立できることにあります。

当社は、既にPicoCELA上でP3EG®︎を動作させており、PicoCELA機をWi-Fi AP機能だけでなく、IoTセンシングデバイス+機器制御用デバイスとして機能アップさせることに成功しております。現在PicoCELA社とは共同評価フェーズにあり、今後、提供方式の検討を両者で進め、市場に展開していく予定です。

以下は、818日・19日の製造業DXPOで展示したPicoCELAP3EG®︎のデモ概要で、動作概要は以下の通りとなります。

  • 温度・照度センサーと機器制御用コントローラがWi-FiPicoCELAに接続
  • PicoCELA上のP3EG®︎が温度・照度センサーのデータや機器制御用コントローラのステータスをP3EG®︎のダッシュボードに表示
  • P3EG®︎上の制御シナリオで、P3EG®︎が以下の制御を実現
    • 温度・照度センサーの温度が一定以上になると、機器制御用コントローラを経由して扇風機を回転させ温度を下げる。温度が一定未満になると扇風機が停止する。
    • 温度・照度センサーの紫外線照度が一定以上になると、機器制御用コントローラを経由してパトランプが点灯し警告する。紫外線照度が一定未満になるとパトランプが消える。
図 7:製造業DXPOでのデモ概要図

 

製造業DXPOの状況

製造業DXPOでは、200社以上の多くのお客様にブースを訪問いただき、約半数のお客様はNCJのホームページや製造業DXPOのチラシなどをご覧いただき、P3EG®︎の説明とデモを閲覧するためにお越しいただきました。

来場目的としては、新規の企業内DXや既存システムを活かした企業内DXにおける、データ収集方式やデータ利活用方式への関心が多かったと考えられます。P3EG®︎のコンセプトがこうした関心と合致したことから、多くのお客様に訪問いただけたのではないかと考えております。

図 8:製造業DXPOでのブース

まとめ

P3EG®︎の開発から約2年となりますが、エッジ側P3EG®︎ コアフレームワークは商用運用を経て安定稼働に至っております。次の開発ステップとしては、各種ハードウェアや既存機器などでの動作環境の拡大と Conductorによる中央監視・制御の提供を計画しており、工場・ビル環境やスマート1次産業への展開を目指します。

そして、当社はP3EG®︎でお客様のDX化をご支援するとともに、ネットワーク工事・インテグレーションの既存事業と連携することで、工事からデータアプリケーションそしてデータに関わるお困りごとの解決まで総合的なデータ駆動環境をご提供するべく活動を進めて参ります。

IIJ Engineers Blog編集部

2026年08月31日 月曜日

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