チャットボットの利点&イベントのご案内
2017年12月07日 木曜日
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【IIJ 2017TECHアドベントカレンダー 12/7(木)の記事です】
工藤です。
ちょうど一年前に「トイレ個室空室ボット」の記事をアップしてからなので、久しぶりの投稿になります。
今回もチャットボットの話をします。
チャットボットのビジネス活用が急増しています
チャットツールを業務で利用している読者の方も増えてきたのではないでしょうか。
チャットツールはシンプルな操作感で、誰でも簡単に使えることが大きなメリットです。ビジネスシーンでもコミュニケーションツールとしての活用が増えていくのは、コンシューマ向けツールの普及を見るとごく自然な流れです。メールと同等の頻度、もしくはメール以上に活用している方も多いのではないでしょうか。
チャットツールは対話相手とリアルタイムにメッセージを交換するものですが、対話相手が自動応答してくれるプログラムをボット(ロボットからの派生語)と呼んでいます。
ボットはプログラムですから実装次第で様々なことができます。外部システムと連携する例は、前回の記事『トイレから始まった「IoTとメッセンジャーボットの連携」とは』 で紹介しましたが、このチャットボットの仕組みを実際の業務で活用する例が急増しています。
いくつかの事例はこちらで紹介しています。紹介できている事例以外にも、ボットの作成について相談をいただくことが多くなりました。
チャットボットの利点
ボットを使う利点を改めて整理してみます。普通のWebアプリとの違いは何でしょうか。
「使い慣れた操作感」
チャットツールはほぼ毎日使うため、しばらくすると履き慣らした靴のように自分に合った自然な使い心地のツールになります。
使い慣れたツールを使えば、勝手はいつものとおりですから操作に迷うことはありません。
「シンプルなI/F」
入出力はチャットツールですから必然的にシンプルになります。もちろん作り込み次第では複雑な入出力も実現可能ですが、チャット画面でストレスなく操作できる情報量には限りがあるはずです。シンプルであるが故に使いやすいツールになります。
「実装期間が短縮」
新たにwebアプリを作るのに比べて実装期間が短縮できます。
画面デザインを作る必要がなく「シナリオ」を作るだけで済みます。しっかりと要件定義と設計ができていれば、チャットボットの実装自体は比較的容易でしょう。
ありがちなアンチパターン
使いやすい&作りやすいがメリットなボットですが、アンチパターンを意識すると、さらに「使いやすい&作りやすい」がアップします。
チャットボットに限ったことではありませんが、ありがちなアンチパターンを紹介しましょう。
「要望を汲みすぎてしまう」
あったら便利だけどなくても良い、機能を作りがちです。「利用者(お客様)の要望」は最大限尊重するべきですが、得てしてオーバースペックになります。
「プロジェクトメンバー全員が専門家」
プロジェクトメンバーはその要件に必然的に詳しくなります。
多少複雑な仕様でも、理解度が高まっているため容易に見えてしまいがちです。意識して知識ゼロベースで「容易=使いやすいか」を見極める必要があります。
暗黙知も注意したほうがよいでしょう。プロジェクトメンバーは知ってて当たり前でも、利用者は知らないかもしれません。
「作りすぎ」
せっかく作るのであれば「良い」ものを作りたいと誰もが思います。
要望を汲みすぎるのと同じです。金の斧をもとめてはいけません。ふつうの斧が良いのです。
チャットボットなら、使い慣れた操作性とシナリオベースでの設計で、シンプルで使いやすい業務ツールが作成できます。
イベントをやります
チャットボットについてもっと知りたい、という方へ。
ビジネスメッセンジャー「direct」で利用可能なボットSDK「daab(direct agent assist bot) SDK」が公開3周年を迎えました。これを記念して、開発者向けとユーザ向けのイベントを開催します。
「direct」のチャットボット 誕生3周年記念イベント開催決定
株式会社L is B は、ビジネスチャット「direct」専用のチャットボットを誰でも無料で開発できる「daab(ダーブ) SDK」の公開3周年を記念して、誕生3周年記念イベントを開催することを決定しました。
■2018年3月12日(月)チャットボット開発者向けカンファレンス「daab Developers Summit」
■2018年3月19日(月)チャットボットユーザー向けカンファレンス「daab Users Summit」
イベントの詳しい内容はこちらをご覧ください。
ぜひご参加ください。