Starlink(スターリンク)の地上局をみてきました!
2023年12月08日 金曜日
CONTENTS
【IIJ 2023 TECHアドベントカレンダー 12/9の記事です】
2022年のアドベンドカレンダーにStarlinkの記事を書こう!と思い立ってからはや1年が経ちました。今年の募集が来たので、今年の締めくくりとして1年の振り返りをしたいと思います。過去の記事の中には正確ではなかったり変更されたものもあります。
そしてStarlinkの地上局があると言われている場所を訪問、確認してきたので紹介しようと思います。
これまで過去投稿の一覧を書いていましたが、記事が増えてきたので、タグでまとめた先のリンクにします。IIJのStarlink関係の記事が集まっていますので活用してください。動画も公開していますので、よろしければそちらもあわせてご覧ください。
ブログ | 動画(YouTube) |
---|---|
過去記事を振り返り
Starlink(スターリンク)がやってきたのでネットワークを調べました
現在も定期的なアクセスがあり最も読まれているものになっています。
先行している海外では記事や動画が沢山つくられていましたが、どうしても開封と接続、スピードテストまでが多い印象でした、分解記事とかDYIの話も好きでしたがネットワークの話とは方向性が違いますし、Redditとかにコアな情報はありますが日本語になっているものはあまりなかったので、一刻でも早くStarlinkの情報を皆さんに伝えたくて書いていた記憶があります。
Starlink(スターリンク)の遅延を日本とアメリカとドイツで長期収集しています
IIJという立場を最大限に生かした記事を書きたいと思っていて、グローバルでの多拠点検証は他はなかなか真似できないだろうなと思って書きました。ネットワーク的な情報はできるだけ具体的に書くことを心がけていました。これらの情報は生ものですから変化していきますが、書いた当時のデータを残しておく事も参考になるかなと思っています。
Starlink(スターリンク)のネットワーク、アンテナのIPアドレス、NATの仕様などを調べました
当時は理解が進んでいなくて一部勘違いがありました。アンテナのIPアドレスとしてISP Shared Address(100.64.0.0/10)が割り当てられるとありますが、実際にはWi-Fiルータに割り当てられていました。勘違したのはアンテナが正常に動いている時と電波の届かない場合で挙動が違った為です。ISP Shared Addressはアンテナが電波をつかんでいる時にStarlink網から配布されているようです。アンテナはStarlink網とL2で繋ぐ伝送路として動き、Wi-Fiルータとアンテナのネットワーク(192.168.100.0/24)が存在するのが正しい構成のようです。
Starlink(スターリンク)とクラウドで月額171円の冗長VPNを構築してみました
この頃ネットワーク機能が大きく強化され、IPv6対応が始まります。Starlinkは以前からIPv6が使えたようですが、ウクライナ戦争の報道のあたりで一旦引っ込められていました。記事作成時点はまだIPv6が使えたのはUSだけだったのでVPNはIPv4で構築しています。StarlinkはCGNAT配下で双方向にVPNは貼れなかったので、クラウド上の仮想サーバをHUBにした構成にしました。
Starlink(スターリンク)で自宅サーバ、IPv6ならできます!
VPNによって直接Starlink配下のネットワークに繋ぐ環境を構築したのですが、IPv6が使えるとなれば直接繋ぎたくなるのが心情です。いわゆる自宅サーバが簡単に作れるじゃんと思ってこの記事を書きました。Wi-Fiルータの制約を回避したいと思ったのもこの頃です。StarlinkのWi-Fiはカスタイズする余地がほとんどないので要件が当てはまらない場合は使わないという選択肢もありだと思います。
Starlink(スターリンク)で速度計測しました・STARLINKビジネスの申し込みについて
速度のレビューは動画や記事が巷に沢山あったので、自分がやるなら長期計測だよなぁと思って準備しました。ただデータだけ消費するような速度計測は勿体無いので期間を決めたり間隔をある程度あける・特定の時刻に計測が集中しないなどの工夫をして計測しました。
Starlink(スターリンク)の契約を深掘り、パブリックIPアドレスも調査しました
以前から毎月のように変わる契約やメニュー関係について一度整理しないと自分でもわからなくなるなと思ってこの記事を書きました。IPv4のパブリックIPアドレスはプライオリティ系のプランでのみ使える機能になります。IPv4で構築する必要があるときは有用な機能だと思いました。
Starlink(スターリンク)環境でNetmakerを利用する、コストコのアンテナ活用法を考える
Starlink関係としては若干異質な記事になったなぁと思っています。NetmakerはWireguardを使ったフルメッシュネットワークを構築できる事が魅力的でした。無償の範囲でフルメッシュが組めるのでHUBサーバが必要なくなるのも良いと思いました。その後、CGNATを使っている影響で時間がたつと通信に失敗してしまう事がわかり、Relay用のサーバが必要だとわかりました。ただそれだとStarlinkだけでは構成できないのでもう少し工夫が必要だなぁと思っています。コストコでの販売は結構話題になっていたので取り上げておかないといけないなと思いました。
Starlink(スターリンク)のAPI + Prometheus + Grafanaで可視化しよう
監視系の話題は会社利用とかネットワーク管理をちゃんとやっていこうとおもうので必ず必要になるだろうし、かなり昔からAPIでアクセスできる事も連携プログラムがあることを知っていました。はやくやりたいなとは思っていたのですがこのタイミングになってしまいました。
地上局(と思われるもの)を見てきました
地上局はGATEWAYと呼ばれ、Starlink衛星からの通信を中継する設備のことです。例えばこんな形をしています(XにポストされているGATEWEY)。
GATEWAYは公開されているわけではありませんが、日本だと総務省の電波利用ホームページに登録されている情報などをもとにウィキペディアに情報があります。今回は、茨城県ひたちなか市にあると思われるGATEWAYの場所に行ってきました。この場所は、阿字ヶ浦海水浴場のすぐ近くになります。
付近まで高速道路が繋がっています。高速道路を降り、道路を下っていくと空と海がつながった風景が見えテンションが上がります。
阿字ヶ浦海水浴場です、GATEWAYは海水浴場から徒歩で1分もかかりませんでした。
見えました!赤線で囲った部分が地上局のアンテナと思しきものが見えます。
もう少しよく見えるところを探してみました。アンテナは2列構成で全体で9個ある事が確認できます。
GATEWAYは9個のアンテナで構成されている事が多く2個セットで双方向の衛星通信を実現、全体で4セットと1個の予備で構成されているそうです。他にも1列に9個並んだものや、3列に3台で構成されたものもあり、設置環境に応じて構成を変更しているようです。
アンテナですが、基台の部分をふくめて角度がつけられています、アンテナもよくみると微妙に角度がついています。この件に関しての議論はreditの”Ground Station Qs”が面白いです。
地上局のアンテナを囲んでいる塀は実際には人の背の高さよりずっと大きいです。少し高い視線からでないと見えないのでそれなりの装備で臨む事をお勧めします(笑)
通常の視点だとこんな感じです。人が通るドアが正面に見えます。
Xのフォロー&条件付きツイートで、「IoT米」と「バリーくんシール」のセットを抽選でプレゼント!
応募期間は2023/12/01~2023/12/31まで。詳細はこちらをご覧ください。
今すぐポストするならこちら→ フォローもお忘れなく!