古くて新しい衛星インターネット、Starlinkが変えていく世界(IIR Vol.68 第3章)
2025年12月12日 金曜日
CONTENTS
2025年12月に発行したIIJの技術レポート「IIR vol.68」の第3章、「古くて新しい衛星インターネット、Starlinkが変えていく世界」では、衛星インターネットの歴史とStarlinkの解説、そして衛星インターネットの行く末を展望します。
本報告のポイント
この記事では衛星インターネットの歴史、技術分類、商用化、そしてStarlinkの影響を整理しています。人工衛星は、衛星が飛行する軌道によって大きくGEO(静止軌道)・MEO(中軌道)・LEO(低軌道)に分けることができ、StarlinkはLEOを飛行する衛星を利用しています。LEOを使ったインターネットは低遅延・高帯域なのが魅力的ですが、運用には多数の衛星が必要でコストがかかるため、実用化には時間がかかりました。
2015年に公表されたイーロン・マスク氏のプロジェクト「Starlink」は衛星の製造から再利用ロケットを活用した打ち上げ、各種インフラの構築、サービス提供に至るまでを「垂直統合」し、現在は8000機を超える衛星、150カ国、750万ユーザを抱えています。Starlinkは自然災害やインフラ破壊の影響を受けにくいため、世界各地の災害現場で活躍しています。
Starlinkによって急激に実用化が進んで、ビジネスや暮らしとの距離が近くなった衛星インターネットは、ネットワークの物理的構造を再定義し得る技術的・社会的な転換点にあります。 衛星インターネットに心ひかれる方は、ぜひご一読ください。
トピックを網羅的に紹介した、本レポートの全文はこちらからご覧いただけます。
Internet Infrastructure Review(IIR) vol.68(2025年12月発行)3章