IIJ Bootcampでちょっとだけムキムキになった話(新人目線の受講感想)
2021年12月08日 水曜日
CONTENTS
【IIJ 2021 TECHアドベントカレンダー 12/8(水)の記事です】
はじめに
初めまして。2021年4月に入社いたしましたこいけと申します。
IIJでは2019年から毎年IIJ Bootcampと題した技術者ビギナー向けのハンズオン研修を開催しています。
今年も本ハンズオンは開催され、配属されたての私も研修業務の合間を縫っていくつかハンズオンに参加しました。ムキムキITエンジニアになれると信じて。
本記事では受講者(入隊者)目線の感想をお伝えしたいと思います。開催概要やカリキュラムについては、本記事公開の前日に公開されました藤本椋也さんの記事をぜひご覧ください。
受講者のステータス
ビギナー向けのハンズオンということもあり、受講者は入社後の技術研修を終えた新人レベルを想定しているそうです。IIJの技術研修では、IT初心者が最終的にはネットワークの設計から機器設定、ホストの構築までを行える状態をゴールとしています。
こう書くと「もう既に仕上がっているのでは?」と思われるかもしれませんが、業務に特化したツールやソフトウェアは新人からするとまだまだ未知の領域です。実際、私もカリキュラムで扱う内容は初めて触るものばかりでした。そういう意味でも、広く浅くの方針で組まれるカリキュラムは新米隊員目線であると感じました。ありがたや…
受講したハンズオン
2021年6月24日から9月1日にかけて、8カテゴリ28(内1つはリピート回)のハンズオンが開催されました。以下に、私が受講したハンズオンをご紹介します。
- イントロダクション
- 事前準備(講義で使用するDocker環境の導入)
- 開発環境をdockerで構築 + docker-compose
- ansibleでホストの構成管理
- mysqlを触ってみる
- Apache/Nginxでwebサーバーを立てよう
- FastAPI でwebアプリを作る
- webアプリの脆弱性を解消してみよう
なるべく全てのカテゴリに触れてみようという個人的な方針で、このようなラインナップとなりました。この方針が配属後の業務で役立つことになります。
次節からは、上記のハンズオンに参加して思った全体的な感想をまとめていきます。
開催形式について
今年から取り入れられた施策も含め、特に以下の点が好印象でした。
- コンテナ環境で即訓練開始
- アーカイブ動画で復習や事後参加が容易
- 広く浅く、技術の引き出しが増える
コンテナ環境で即訓練開始
IIJ Bootcampでは、昨年から標準のハンズオン環境にDockerコンテナを採用しています。多くのハンズオンが2時間の枠で開催されることもあり、環境構築の大部分をスキップ可能なコンテナ環境は非常に助かりました。また、受講者ごとの環境のバラツキを抑える点でも有効です。結果として受講後に「結局何を習得したのだろう…」という事態にならず、本質的な部分に集中することができました。
アーカイブ動画で復習や事後参加に対応
Teamsを使用してオンライン形式で開催される各ハンズオンは、終了後に社内サイトにてアーカイブ動画が公開されます。IIJ Bootcampの開催期間は新人の配属後で、受講者はタイミングの合うハンズオンにリアルタイム受講する形になります。私の場合、課内での研修などと重なることが何度かあったため、いくつかのハンズオンではアーカイブ動画とハンズオン手順書を活用しました。動画視聴ではその場で講師やTAに質問はできませんが、基本的にはTeam経由で随時質問を受け付けてくださるので、時間に縛られずにリアルタイム受講に近い体験ができる印象でした。
広く浅く、技術の引き出しが増える
最後に、ハンズオンの内容が早速役立った例をご紹介します。
今年9月から、インフラ業務に従事していますが、初めての本格的な業務ということもあり当初は右も左も分からない状態でした。管理対象のホストが多数稼動しているため必然的にansible(構成管理ツール)を使うことになるのですが、このタイミングで受講済みの「ansibleでホストの構成管理」が業務理解の助けになりました。事前知識があるのとないのでは先輩から説明を受ける際の理解度も変わってきますので、もし2022年度以降の新人が本記事を読んでいましたら、是非興味のない分野でもとりあえず受講してみることをお勧めします。
さいごに
IIJ Bootcamp受講者の感想を見かけなかったので、配属後に役立った例を交えながら感想をまとめてみました。
長々と書いてきましたが、入隊当時に憧れたムキムキITエンジニアにはほんの少し近づけたのかなと思います。IIJ Bootcamp主催者、講師の皆様ありがとうございました。
ここまでお読みいただきありがとうございました。