JANOG41 Meeting ネットワークの概要

2018年01月23日 火曜日


【この記事を書いた人】
doumae

IIJ広報部 副部長 兼 テクノロジーユニット シニアエンジニア IIJ公式エンジニアblog「てくろぐ」も書いています。

「JANOG41 Meeting ネットワークの概要」のイメージ

これまで、IIJがホストを務める JANOG41 Meeting の様々な情報をお送りしてきましたが、今回は会場のネットワーク環境や注意事項などをご紹介します。
このほか、JANOG会場ネットワークについての情報を順次掲載予定です。
当ブログのJANOG41カテゴリをご覧ください。

この記事はJANOG41 Meeting会場インターネット環境についても掲載いただいています。

会場インターネット環境について

JANOG41 Meetingでの快適なインターネットを提供するため、IIJ 広島NOCへ直結のインターネット専用線を広島国際会議場まで用意します。

この度の会場のインターネット環境構築にあたり、Network Sponsorsである株式会社エネルギア・コミュニケーションズ様と日本ネットワークインフォメーションセンター様に、多大なるご尽力いただいたこと、この場をお借りしまして、厚く御礼を申し上げます。

快適な会場のインターネット環境提供のために準備していることとして、どのような特徴があるのか紹介させていただきます。

JANOG41 Meeting専用の帯域と冗長構成

会場のインターネット専用帯域として10G bps x2でIIJバックボーンと接続する予定です。

JANOG41 Meetingで気になることがあった場合も、快適にインターネットでの調べものができるのではないでしょうか。

IIJ広島NOCは100G bpsのバックボーン回線で他のIIJの拠点と接続しておりますので、輻輳の心配なく安心してご利用いただくことができます。

IIJバックボーンマップ

また、今回はサービス提供継続性のためにも冗長性を意識した構成となっています。

コアルータの機器障害や回線障害などが万が一発生した際を想定し、広島国際会議場とIIJ広島NOCとの間は基幹線として最大10G bps x4の回線を用意し、更に追加でバックアップや会場機器の管理用としてフレッツ光回線も利用いたします。

以下のネットワーク図は、会場内ネットワークの上流部分を抽出して記載しています。

グローバルIPアドレスの配布

JANOG41 Meetingではインターネットを身近に感じとってもらうため(?)、グローバルIPアドレスを直接配布いたします。

今回専用にJPNIC様より一時的にアドレスをお借りしています。

多数ご用意しておりますので、皆さんの端末にグローバルIPアドレスがいきわたる見込みです。

日頃から気を付けているかとは思いますが、みなさんお使いの端末にはご自身でセキュリティ対策をしていただくようお願いいたします。

会場無線LANを用いたネットワーク品質に関する共同研究について

今回のJANOG41では、会場無線LANを提供するにあたって開催地地元の広島市立大学様との共同研究を行います。

広島市立大学様ではWi-Fiネットワークの利用効率改善を目指して、無線アクセスポイントの通信品質を推定するための手法について研究しています。JANOG41では会場無線LANを対象として同手法のためのパッシブ計測を行うデバイスをフェニックスホールに設置します。

ネットワーク運用側であるIIJとパッシブな計測を行う広島市立大学様が組むことで、無線LANネットワークにおける通信品質推定手法の確立やそれを通しての無線LANネットワーク技術の向上が期待できます。

この共同研究実施の旨を含めて以下に、会場無線LANをご利用頂く際の注意事項を記載しています。こちらをご覧の上、是非会場ネットワークをご活用ください。

  • この無線LANサービスは、IIJ(株式会社インターネットイニシアティブ)が無線LAN機器およびサービス開発などの実験および、広島市立大学との共同研究の一環として提供いたします。
  • 利用料金はかかりません。事前の登録は不要です。
  • ファイル共有など、一部の通信プロトコルはご利用いただけません。
  • 設備の故障や回線の混雑状況などにより、サービスを中止する場合があります。
  • サービスを利用したことによる損害、および、利用できなかったことによる損害について、一切の保証はいたしません。
  • 無線LAN機器などの改善・改良のため、通信制御に関わる情報(通信の相手先、転送量など)を取得いたします。
  • ネットワーク品質測定に関する研究のため、以下の情報を取得いたします。
    • 全体トラフィック量
    • 接続端末数
    • 端末(MACアドレス)ごとのRSSI
    • 端末(MACアドレス)ごとのフレームロス率
  • 個人を特定可能な情報や通信の内容は取得いたしません。
  • 取得した情報を統計処理した結果によって得られた知見について、個別の通信内容の特定を不可能とした上で公開することがあります。
  • 共同研究にあたり上記ネットワーク品質測定に関して取得した情報を、個別の端末の特定を不可能とした上で共同研究機関(広島市立大学)と共有いたします。

みなさんのご来場をお待ちしております!

doumae

2018年01月23日 火曜日

IIJ広報部 副部長 兼 テクノロジーユニット シニアエンジニア IIJ公式エンジニアblog「てくろぐ」も書いています。

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