JANOG41 中継の模様

2018年05月30日 水曜日


【この記事を書いた人】
からさわ

1997年入社のIIJ新卒採用一期生。99年からはIIJテクノロジーに出向し、2010年にIIJに統合されてからも暫くは営業現場を担当。鈴木会長のインターネット日本書紀で唯一残ったと書かれている営業らしい。今はJOCDNで配信系の仕事を担当。

「JANOG41 中継の模様」のイメージ

さて、JANOG41 Streaming-Teamから二回目の記事をお届けします。

(一回目の記事はこちらをご覧ください)

JANOG41は、初日は13時開場でしたが、機材のセットアップは初日の朝9時から始まります。さすがに朝一に東京から広島に移動したのでは間に合わないため、前日入りです。

配信対象のセッションは14時20分~ですが、13時20分から始まるNewcomer’s Orientationの最中にドタバタするわけにも行かないため、13時終了目標で準備を進めます。

中継作業席が客席中段から一番前に変更となる、会場内プロジェクターの映像が乱れる、中継折り返しの音声にノイズが乗る、実はホットステージの映像がYoutubeで再生可能な状態のままだった、といったトラブルがありましたが、ケーブル接続変更や、映像フォーマットの見直しでエイヤと乗り切り、12時には作業を完了し、ランチを取ることが出来ました。

そして、14時20分~のセッションの中継が始まります。映像制作=スイッチャーはJANOG実行委員会側、IIJはその他の機材のオペレーションという役割分担ですが、現地対応中に行った作業はカメラの画角変更と、モニタリング、トラブル時のIIJ内各チームへの連絡対応といったあたりです。

セッションによって登壇者の人数が1~4人まで変わるため、これに合わせてカメラの画角変更をしていたり、登壇者によっては(主に当社の登壇者がそうだったのですが)、歩き回りながら講演したりと、その時々に合わせてカメラを操作していました。

これは、普通と言えば普通なのでしょうが、当社に映像系の収録スタッフが専属でいるわけではないので、なかなか苦戦しながら対応してました。

モニタリングは、会場内から弊社のセンターに映像が問題なく伝送されているかどうか、また、会場内Wi-Fiが問題なく運用されているかどうかの確認も兼ねての作業となります。

モニタリングの結果、問題が確認されたときには、NOCチームやWi-Fiチームに連絡を取りますが、これにはDirectというメッセージングツール、および足を使って行ってました。
メッセージングツールでもなかなか既読にならなかったり、既読になっても反応がなかったりすると、IIJの待機部屋に走って行き、対応が進んでいるかどうか、復旧の見通しはどれくらいなのかといった辺りの確認を行って、JANOG実行委員会メンバーと情報共有を行い、必要があればアナウンスをお願いしたりしていました。

と、この通り、2度に渡って映像の中継が出来ないというトラブルがありましたが、いずれもネットワーク側の問題で、映像系については3日間トラブル無く運用することが出来ました。

が、最後に残るのは、収録した映像から、アーカイブ配信用に映像の編集ならびに弊社の配信設備に合わせたエンコーディング作業です。

JANOG41の三日目のセッション途中に、どれくらいで公開できますか?と聞かれ、正直映像編集経験が無かったため、どれくらいで出来そうなのか見当もつきませんでしたが、なるべく早くとの要望に、翌週水曜日には間に合わせます!と即答してしまいます。

何はともあれ、まずはバックアップデータの作成をするところからになるのですが、これの作成に時間がかかってもしょうが無いので、適当なHDDを用意し、そこにバックアップデータを作成して、編集作業に取りかかります。

といっても、配信事業推進部の中でも映像編集を仕事としている人はいませんので、識者にオペレーション方法をレクチャーしてもらいながらの作業です。

録画をしていたのは中継映像だけでしたので、3日間の映像から講演部分だけを切り出し、切り出した映像の頭にタイトルのスライドをつけ、そのスライドと講演映像の間にフェードインを入れ、最後にフェードアウトをつける、という作業をひたすら続け、編集作業は月曜日に終わらせ、帰る前にエンコーディングを仕掛けて帰ります。

翌朝、ドキドキしながら出社し、エンコードに問題が無かったことを確認。その後、配信設備にアップロードというところまでを火曜日午前中に終わらせます。

そして、今回はPlayerごと渡すことになっていたため、再生用Playerならびに視聴者数確認用のConvivaを埋め込んだHTMLコードを発行し、JANOG41実行委員会に連絡、というところまでを火曜日のうちに終わらせ、無事、水曜日にアーカイブ配信を開始することが出来ました。

これで、長かったJANOG41 Streaming-Teamのお仕事も終わりです。久々にやりきった感のある仕事を完遂することが出来、感無量です。
また、JANOG41 Staffの皆様もご協力ありがとうございました。

この後も、例えば弊社が主催している春祭マラソンコンサート、私は担当しませんでしたが、RubyKaigiの中継、はてまたIIJmio meetingや、夏の野球大会、といった中継イベントを対応していくことで、IIJの配信系サービスは日々研鑽していますので、何かございましたら何なりとお問い合わせ戴ければと思います。

からさわ

2018年05月30日 水曜日

1997年入社のIIJ新卒採用一期生。99年からはIIJテクノロジーに出向し、2010年にIIJに統合されてからも暫くは営業現場を担当。鈴木会長のインターネット日本書紀で唯一残ったと書かれている営業らしい。今はJOCDNで配信系の仕事を担当。

Related
関連記事