IETF116 イベントレポート – インターネット技術の国際標準化を推進 –

2023年06月28日 水曜日


【この記事を書いた人】
新 麗 (ray)

技術研究所で、人に優しいインターネットを目指し、自動化に関する研究開発・標準化活動に取り組んでいます。

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少し前になりますが、2023年3月26(日)〜31(金)に、パシフィコ横浜ノースにて第116回IETF meetingが開催されました。IIJはプラチナスポンサーとして運営に関わりました。

第116回IETFミーティングのホスト・スポンサー一覧の看板

IETF ミーティングとは

IETF (Internet Engineering Task Force)は、インターネット技術の国際標準化を推進する団体です。電子メールでの議論と年に3回のミーティングを開催して標準化を進めています。1週間にわたるミーティング中は100以上のワーキンググループ会合やBoFと呼ばれる特定トピックのための会合が行われます。COVID-19前は現地1000人以上、オンラインで600人ほどが参加していました。2020年春から2021年期までは完全オンラインで開催されましたが、それでも全参加者が1000人を下回ることはありませんでした。

ミーティングが日本で開催されるのは、2002年に横浜で開催された第54回、2009年に広島で開催された第76回、2015年に横浜で開催された第94回に続き、今回の第116回が4回目になります。

IETF ミーティングは、各回にスポンサーが募集されます。日本での開催ということで、ホストであるWIDEプロジェクトの元にスポンサーが集まりました。IIJはプラチナスポンサーとして貢献しました。

IETFミーティングの日程

IETFミーティングは、土曜日のハッカソンで始まり、日曜日に初参加の人向けのチュートリアルやウェルカム・レセプションが行われ、月曜日から金曜日までワーキンググループやBoFが開催されるのが一般的です。また、週の中盤にSocial Eventと呼ばれるパーティーが開催されます。本稿では、3/26(日)のウェルカム・レセプションと3/30(木)のSocial Eventの様子をお伝えします。

ウェルカム・レセプション & Host Equipment Demos

月曜日からの会議に向けて会場入りした参加者が集まる懇親会です。今回は、会場内にスポンサーの展示ブースが設けられましたので、IIJも展示・説明を行いました。

Internet Health Report (https://ihr.iijlab.net/ihr/)

 

IIJバックボーンの歴史

 

IIJのグループ会社であるネットチャートの「eco-patch(エコパッチ)」というLANケーブルで水引を再現

Social Event

3/30(木)には、日本委員会主催の懇親会が横浜大さん橋ホールで開催されました。日本を感じていただくため、鏡割りや生花、太鼓などのパフォーマンスのほか、書道体験や回転寿司のような体験コーナーも設置されました。偶然なのですがIIJ社員で社会人書道家として活動している「沖 佑磨」がおり、この書道体験コーナーで参加者のリクエストに答えて色紙に揮毫することになりました。

 

こちらは揮毫サンプルですが、自分や家族の名前を書いて欲しいというリクエストが圧倒的でした。

 

次回のIETFミーティング

第117回となる次回のIETFミーティングは、2023年7月22日(土)から28日(金)に、米国・サンフランシスコで開催されます。

 

新 麗 (ray)

2023年06月28日 水曜日

技術研究所で、人に優しいインターネットを目指し、自動化に関する研究開発・標準化活動に取り組んでいます。

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