Starlink Mini は日本で使える？実機も手にいれて調べてみた
2024年09月10日 火曜日
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Starlink Mini が登場、とても気になる！！
現在世界中のStarlinkユーザの興味はなんといってもStarlink Miniかとおもいます（異論は認めます）。とにかく触ってみたかったので、手元にもってくる事はできないか？ そして日本で使えないか？と調査してみました。
「本当に」持ち運べるStarlink、ミニでもインパクトはでかい！
これまでのStarlinkは小さいものでも、本体やWi-Fiルータ、ケーブル等をあわせて4.6kgもありました。大きいアンテナだとトータルで10kgを超えています。車で運搬するならともかく、人がリュックなどに詰め込んで担いで運搬するには厳しいサイズです。とくに大きいタイプはこんなバックがあったとしても遠慮したい（笑）
Starlink Mini はWi-Fiルータ内蔵で1.1kgしかありません。バックパックや手提げバックに放り込んでもっていけます。外部電源は必要ですが、平均消費電力はポータブル電源や65Wぐらいだせるモバイルバッテリーなら動きます。
バックに入ったStarlink Mini、見えませんね（笑）
Starlink Miniは日本で使えるのか？
日本で利用できるようになるか、公式な情報はまだありません。Starlinkは電波を出す機器ですので日本で使うには技術基準適合証明（技適）等を通過している必要があります。2024年9月2日の時点で、Starlink Miniの型番(UTA-231)が技適を通過しているという情報はありませんでした。でも技適の特例制度なんてのもあるし申請すればつかえるんじゃないか？と期待して調べてみました。
Starlinkの技適に関係する部分は2箇所あります。一つは衛星との通信部分、もう一つはWi-Fi通信部分になります。特例制度はWi-Fi機器に関しては適用できます、でも衛星との通信部分は適用外でした。総務省の問い合わせ先（関東総合通信局）に電話して確認しましたが、「衛星通信の電波がでないように措置できるなら、Wi-Fi部分は特例の対象になりますね」との事でした。
結局衛星通信ができなければ検証になりませんから、特例申請しても衛星通信は止められないし、仮にできてもWi-Fiだけ使っても意味はないなぁという感じでした。技適を受けていないStarlink Miniを日本で使うのは現状難しく、残念ですが大人しく技適通過を待つしかなさそうです。
技適通過するとおそらくUTA-231(衛星通信部分）とUTW-231（Wi-Fi通信部分）の型番が見つかるようになるはずです。ちなみに現在の標準アンテナはUTA-232（衛星通信部分）とUTR-232（Wi-Fi通信部分）として技適を通過しています。
Starlink Miniの実機を日本に持ち込む
今回は眺めるだけでもいいと思って、ドイツの人に手伝ってもらって実機を日本に持ち込みました。
これがStarlink Miniだ！ ドイツ版なのでACアダプタがヨーロッパ仕様になっています。
本体は1.1kgまで軽量化しています。Mac Book Proの14インチと比較してみます、ノートパソコンサイズまで小さくなりました。
高性能アンテナと大きさを比較してみます。Starlink Miniを知ってしまうと、大きなアンテナはもう避けたい気持ちになります。
Starlink Miniの通信プラン
国によって選べるプランが異なるようです。ドイツ版の時はオンライン契約時にはMini ROAM – 50GB と MOBILE – REGIONAL が選択できます。
出荷先がドイツだとアンテナは3種類、プランは2種類から選べています。
アクティベートが終わると、変更メニューに以下のプランが現れました。
| プラン名 | データ量 | 地域 | 月額(EUR) |
| Mimi ROAM – 50GB | 50GB | ヨーロッパ大陸 | € 40.00 |
| MOBILE – REGIONAL | 無制限 | ヨーロッパ大陸 | € 59.00 |
| MOBILE – GLOBAL | 無制限 | 全世界 | € 440.00 |
| MOBILE PRIORITY – 50GB | 50GB | 全世界 | € 284.00 |
Mini ROAMのままだと、ヨーロッパ大陸以外のところに移動すると使えなくなりますが、MOBILE – GLOBALやMOBILE PRIORITYに変更すれば世界中で使える事になるのでは？と予想しています。
細かい所もチェック
本体の表側は他のアンテナと同様ですが、裏面は「シボ加工」されていました。これまでより汚れがつきにくそうな印象です。
本体の中央に内蔵されたWi-Fiルータを初期化するためのボタンがあります。ボタンといっても目安となる印刷をしているだけで、該当部分を強めに置いてプラスチック部分を歪ませて裏側の基盤にある初期化ボタンを押すような構造になっているようです。
キックスタンドとパイプアダプタが付属していて、本体に固定できます。本体の隙間に押し込むと爪の部分が本体の穴にはまってしっかり固定されます。取り外すときは爪の部分を外すように歪ませて引き抜くような形になります。標準タイプむけのアダプタをMiniに固定する事はできそうですが、逆はできない場合がありそうです。
Starlink Mini はモバイルバッテリーと組み合わせて動かす事ができます。平均的には25Wぐらいで動きます。こんな感じでバックに入れていつでも持ち歩く事ができるようになりますよ（笑）
