祝・Hardening Project が令和6年度の「サイバーセキュリティに関する総務大臣奨励賞」を受賞~IIJの根岸は2021年の「セキュリティのアレ」に続き2度目の受賞!!

2025年03月17日 月曜日


【この記事を書いた人】
IIJ Engineers Blog編集部

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Hardening Project が総務大臣奨励賞を受賞

当ブログでも何度か話題にのぼっている「Hardening Project(ハードニングプロジェクト)」が、今年度の総務大臣奨励賞を受賞(※1)(※2)しました!!

Hardening Projectは、サイバーセキュリティの実践力の向上を目的に、セキュリティ堅牢化競技会である「ハードニング競技会」をデザイン・実現するために、2011年から産学官のボランティア有志によって始まった活動です。過去には、2022年にグッドデザイン賞を受賞しており、当時、当ブログで詳しく紹介しました。2023年にはIIJ社員が競技会に参加した時のことをレポートしています。「Hardening Projectって何?」と思った方は、ぜひ、こちらの記事も併せてご覧ください。

ちなみに、このHardening Projectに初期の頃より実行委員のメンバーとして在籍し、長年活動しているIIJの根岸征史は、自身が運営メンバーとして配信しているポッドキャスト番組「セキュリティのアレ」で2021年度の総務大臣奨励賞を受賞(※3)しており、今回で2度目の受賞となります。

本当におめでとうございます!!

ということで、ブログ編集部では、今回も受賞した根岸に受賞の感想やHardening Projectの近況についてインタビューしてきました。

Hardening コミュニティに参加することで得られるもの

──2022年のグッドデザイン賞に続き、今回は総務大臣奨励賞を受賞とのこと、おめでとうございます!受賞が決まった時の率直な感想をお聞かせください。

根岸 同じ実行委員の仲間と一緒に長年活動してきた内容を評価してもらえて、とても嬉しいですね。自分一人ではなしえなかったことでもあり、誇らしい気持ちです。

──改めて、今の時代にこのHardening Projectが必要とされている理由は何だと思いますか?

根岸 サイバー攻撃の脅威が以前よりも遥かに身近なものになり、誰もが被害に遭う可能性がある一方で、適切な対処方法を学んだり、実際に経験する機会はあまりありません。Hardening Project が主催し毎年実施している「ハードニング競技会」は、システムを堅牢化してサイバー攻撃を防ぎ、事業を継続するために必要となる様々な活動を疑似体験することができます。競技会への参加を通じてサイバーセキュリティの実践力を磨いて、実際の業務に活用していただきたいですね。また Hardening というコミュニティに参加することで得られる多くの仲間とのつながりも貴重なものだと思います。

──Hardening Projectの最近の活動、新しい取り組みなどあれば教えてください。

根岸 ハードニング競技会も毎年回を重ねるたびに新しい趣向をこらし、最新の脅威動向に対応した内容になるべく努力しています。また新しい開催場所を開拓して、各地域のコミュニティの活性化やセキュリティ向上にも貢献したいですね。今年も秋の競技会開催に向けて実行委員会でいろいろなアイデアを検討しているところです。今後の取り組みにもぜひ期待してください!

──今回の受賞でHardening Projectに興味を持った方もいらっしゃると思います。そんな方々に向けて声をかけるなら?

根岸 競技会はもちろん、カンファレンスやミートアップなどのイベントも行っています。なんでもいいので、まず一度参加してみてください。同じ志を共有できる仲間がきっと見つかると思いますし、このコミュニティでしか得られない経験ができると思います。実行委員一同、みなさんの参加をお待ちしています!

今回受賞された実行委員メンバーのみなさん(前列/左端が根岸)※2022年の集合写真をお借りました 写真提供:Hardening Project

受賞概要

団体名

  • Hardening Project 実行委員会 
    • 門林 雄基、岡田 良太郎、中野渡 敬教、淵上 真一、根岸 征史、上野 宣、川口 洋、中西 克彦、中津留 勇、柳澤 伸幸、宮地 利幸、安田 真悟、山城 重成、三輪 信介、鈴木 智晴、松下 めぐみ

功績の概要

  • 技術面だけでなくビジネス要素も含めて競う実践的なセキュリティ競技会である「ハードニング競技会」を長年開催し、サイバーセキュリティ能力の向上に貢献するとともに、競技会で得た知見の展開にも取り組み、地域コミュニティの活性化やサイバーセキュリティ意識の向上に広く寄与するなど、我が国のサイバーセキュリティの向上に多大な貢献をした。

総務省 報道資料 令和7年3月14日「サイバーセキュリティに関する総務大臣奨励賞」の受賞者の決定 より引用

サイバーセキュリティに関する総務大臣奨励賞とは?

総務省が、サイバーセキュリティ対応の現場において優れた功績を挙げている個人・団体を表彰するもので、2017年に創設。自薦または他薦で候補者を募集し、有識者で構成される選考委員会の審査結果を踏まえ受賞者が決定され、毎年、サイバーセキュリティ月間の期間中に表彰が行われます。

ハードニングプロジェクト – Hardening Project

セキュリティ堅牢化競技会である「ハードニング競技会」をデザインし、実現することにより、「衛る技術」の価値を最大化するための、セキュリティ・プロジェクトです。2012年4月を皮切りに、これまで毎年継続して活動してきました。このプロジェクトは、サイバー攻撃により不安に満ちたインターネット社会において、最高の「衛る」ための施策、すなわち技術面と適用の施策を見極める目を持つスペシャリストを発掘・顕彰してきました。サイバーセキュリティの実践力を強力に向上することが目的です。

今回は、Hardening Project が総務大臣奨励賞を受賞したことを受けて、実行委員のひとりである、IIJ 根岸のインタビューをお届けしました!

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