ブロードバンドトラフィックレポート〜コロナ禍3年目のトラフィックは小康状態〜(IIR vol.56 1章)
2022年09月30日 金曜日
CONTENTS
IIR vol.56 第1章では「ブロードバンドトラフィックレポート〜コロナ禍3年目のトラフィックは小康状態〜」をお届けします。
このレポートでは、毎年IIJが運用しているブロードバンド接続サービスのトラフィックを分析して、その結果を報告しています。今回も、利用者の1日のトラフィック量やポート別使用量などを基に、この1年間のトラフィック傾向の変化を報告します。
本報告のポイント
- トラフィック量の伸び率が下がったものの、トラフィック量は継続して増加傾向
- ブロードバンドのトラフィック量は、INが13%(昨年20%)、OUTは17%(昨年23%)の増加で、伸び率に低下がみられました。モバイルのトラフィック量は、INは23%、OUTは8%の増加となりました。
- 利用者の1日の使用量がブロードバンド・モバイルともに昨年と比べて増加
- ブロードバンドは、PPPoEではINとOUT共にほとんど変化が見られない一方で、IPoEでは大幅に使用量が増加しました。コロナ禍で顕著になってきたPPPoEの輻輳を背景にPPPoEからIPoEへの移行が進み、IPoEの割合が増えているため、全体の使用量は増加しました。
- コロナ禍3年目の今年のトラフィック状況からはユーザが利用するサービスや使い方に変化はみられない
- オンライン会議や動画視聴が定着してきていることがうかがえる一方で、個人ユーザの利用量をはじめ、昨年報告した傾向が継続しており、この1年のトラフィック状況に大きな変化は見当たりませんでした。この1年に限って言えば、ユーザが利用するサービスにもその使い方にも大きな変化はないように思われます。
本レポートの全文はこちらからご覧いただけます。
動画で解説
2009年からブロードバンドトラフィックレポートを執筆している筆者の長が、本レポートの背景と長期的なトラフィック増加の傾向について解説しています。一般的な世帯のインターネット利用量はこの15年でなんと70倍!になっているそうです。ぜひご興味のある方は動画も併せてご覧ください。