クロスデバイスフローによる認証・認可(IIR vol.59 3章)

2023年06月23日 金曜日


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IIJ Engineers Blog編集部

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「クロスデバイスフローによる認証・認可(IIR vol.59 3章)」のイメージ

技術レポート「IIR vol.59」(2023年6月発行)の 第3章 では、近年、注目を集めている、スマートフォンを活用したクロスデバイスフロー(※1)と呼ばれる認証・認可方式について解説します。

(※1) クロスデバイスフロー:Security Best Current Practice(https://datatracker.ietf.org/doc/draft-ietf-oauth-cross-device-security/)。

本報告のポイント

  • 5つのクロスデバイスフローの仕組みや特徴を紹介
      •  クロスデバイスフローによる認証・認可は、サービスを利用する端末(PCやスマートテレビなど)と、認証操作を行なう端末(典型的にはスマートフォン)が異なる場合に必要になる技術です。例えば、利用者が操作するUIが制限されている端末での認証を実現したり、共用PCのように安全性が確保されない端末で認証を行なう場合など、いくつかのユースケースが想定されています。
      • 本報告では、以下の5つの標準仕様(一部は策定中)について、それぞれが想定するユースケースや特徴を紹介します。
        • OAuth 2.0 Device Flow
        • OpenID Connect CIBA Flow
        • OID4VPのCross Device Flow
        • SIOPv2のCross-Device Self-Issued OP
        • CTAP v2.2のHybrid transports

(1)OAuth 2.0 Device Flow

 

Device Flowによる認可フローの例

(2)OpenID Connect CIBA Flow

 

CIBAによる認証・認可フローの例

(3)OID4VPのCross Device Flow

 

Cross Device Flowの認証例

 

(4)SIOPv2のCross-Device Self-Issued OP

 

Cross-Device Se図lf–4Issued OPによる認証例

(5)CTAP v2.2のHybrid transports

 

Hybrid transportsを使用したサインイン手順例

    動画で解説

    筆者がレポートの見どころについて解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

     

    本レポートの全文はこちらからご覧いただけます。

    Internet Infrastructure Review(IIR) vol.59 3章 フォーカス・リサーチ(2)(2023年6月23日発行)

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