IIJバックボーン30年間の変遷(IIR vol.58 4章)

2023年03月22日 水曜日


【この記事を書いた人】
IIJ Engineers Blog編集部

開発・運用の現場から、IIJのエンジニアが技術的な情報や取り組みについて執筆する公式ブログを運営しています。

「IIJバックボーン30年間の変遷(IIR vol.58 4章)」のイメージ

2023年3月発行の技術レポート「IIR vol.58」の 第4章 フォーカス・リサーチ(3)では、IIJ創業30周年を記念して、IIJバックボーンの30年間の変遷を紹介します。

本報告のポイント

  • IIJバックボーンの変遷
    • 1993〜2002年 黎明期(リソース不足との戦い)インターネットの急速な拡大期であり、通信機器やソフトウェアがインターネットの成長に追いついていないという状況でした。IIJではそのとき入手できる機器・ソフトウェアを駆使しながらネットワークの拡大と安定化に努めていました。
    • 2003〜2006年 普及期(品質向上とIPv6展開)インターネットがインフラとして認識されるようになり、ダウンタイム短縮への要求レベルが一段と高まります。ルーティングコンバージェンス短縮のためにIIJが取り組んだ内容について紹介します。
    • 2007〜2010年 トラフィック格闘期(BF化)ブロードバンドの普及により再び急速にトラフィックの増加が進み、ルータや通信回線の性能向上が需要に全く追いついていない状況でした。これに対抗するために考案されたBackbone Fabric(BF)と、その運用課題について触れます。
    • 2011年〜ネットワーククラウド(統合コアの構築と閉域の拡充)2010年頃登場したクラウドにより、IIJ拠点間でインターネット以外のトラフィックを運ぶという需要が生まれます。また、期待していた100Gbps回線が実用段階に入り、この回線を用いてインターネット・非インターネットを統合した新しいバックボーンネットワークを構築することになりました。
  • IIJネットワークのセキュリティ対策
    • IIJはネットワークが適切に利用可能であるようにセキュリティの向上にも取り組んできました。Source Address Validation(送信元検証)、Internet Routing Registry(IRR)、Resource Public Key Infrastructure(RPKI)、Mutually Agreed Norms for Routing Security(MANRS)に関する取り組みを紹介します。
本レポートの全文はこちらからご覧いただけます。

Internet Infrastructure Review(IIR) vol.58 4章 フォーカス・リサーチ(3)IIJバックボーン30年間の変遷(2023年3月22日発行)

関連リンク

執筆者のひとりIIJの松崎は、インターネットの安定運用のために世界各地を飛び回っています。
その経験から、世界のインターネット事情を紹介した動画を公開しています。

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2023年03月22日 水曜日

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