IoT米、2022年も作りました!
2022年11月22日 火曜日
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今年は各地で夏に大雨が降ったり、燃料費の高騰があったりと、大変な1年でした。しかしIIJのIoT米は無事に実りを迎えています。
おさらい:IIJの農業IoT
IIJの農業IoTは6年前、静岡県のとある田んぼの水管理からはじまりました。現在、IIJの手掛ける水田センサーは「MITSUHA」の名のもと、日本全国の田んぼで利用されています。
MITSUHAは、
- 水管理のために、日々田んぼを見回るための時間を短縮したい。
- 目視と間隔でしていた田んぼへの給水を、適切にコントロールしたい。
- 田んぼの「今の状況」を定量的に把握し、生育に生かしたい。
といったニーズを満たせる、水田水センサーです。30分ごとに水位・水温を自動測定し、結果を無線経由でスマホに通知します。急激な水位の変化があったら、アラートを送ります。
今年のIoT米は「1人米」を3種類
IIJでは3年連続で、水田IoTに取り組む農家のお米を「IoT米」としてノベルティにしました。今年は沸騰したお湯で30分煮るだけで食べられる「1人米」を3種類のバリエーションでご用意しました。封を切って炊飯器で炊いてもいいですが、アウトドアや災害用備蓄としてもご活用いただけます。
今年のお米は、北海道の白石農園の「ゆめぴりか」、岩手の西部開発農産の「ひとめぼれ」、静岡のAプランニングの「コシヒカリ」の3種類です。3軒の農家がそれぞれ精魂こめて作ったお米を、お客さまやお取引先などにご賞味いただきます。
農家1:北海道 白石農園様
日本の農業人口は減少がつづいており、高齢化も進んでいます。北海道随一の米所、空知地域も例外ではなく、担い手の減少を見据えたスマート農業に積極的に取り組んでいます。
空知地域の新十津川町にある白石農園では、MITSUHAと笑農和の自動給水装置を導入して水田水の管理をしています。導入前は1回あたり1時間の見守りを複数回、毎日実施していたのですが、導入後はそれをスマホから行えるようになりました。
参考動画:https://youtu.be/LzDZhva3NHE?list=TLGG-MYyhZO8p6QwMjExMjAyMg
農家2:岩手県 西部開発農産様
1986年以来、西部開発農産は離農者が手放す農地をできるだけ引き受け、郷土の農地を守り続けてきました。現在、管理する田んぼ平野部から中山間地まで合わせて、合計310haです。地域の後継者不足により、引き受ける田んぼの数は年々増えています。
私たちは「食」という人間にとって欠かすことのできない多面的な役割を果たせるよう、今後も農地を守り、安心できる農産物の生産に励みます。今年も岩手県の豊かな山林の恵みに育まれたおいしいお米が実りました。ぜひご賞味ください。
農家3:静岡県 Aプランニング様
静岡県袋井市・磐田市は、早くから基盤整備による給水のパイプライン化が進められており、水不足になる年もあるため、節水の意識が高い地域です。MITSUHAのセンサーと笑農和の自動給水弁を取り入れたことで、水もれなどのトラブルに早く気が付けるようになり、節水に役立っています。
水田センサーの活用で水管理や見回りが省力化できることは本当に魅力的だと思っています。静岡は今年、大雨に見舞われましたが田んぼは無事でした。日差しを浴びてすくすくと育った自慢のお米を、みなさまにお届けします。
IoT米2022、実食!!
ご紹介したIoT米のサンプルをいただいたので、早速食べてみました!
出来上がりはこんな感じ。一粒一粒ふっくら艶やかでとても美味しかったです!
IoT米を使って、筆者好物の天津飯も作ってみました!
キャンプでの実食もしてみました
① 袋をあけて、水を線のところまでいれます。
※柔らかい食感が好みの人は水を多めに入れます
② メスティンで30分 炊きます。
メスティンの底に熱で袋がくっつかないように、メスティンの底に小さいお皿や網を敷くとGood!!
③ ふっくら炊きあがりました。このあと、10分ほど新聞紙にくるんで蒸らします。
④ メスティンにご飯を移して、ほぐします。 もうこれだけで美味しそうです。
⑤ バーベキューコンロで焼いた牛タンをのせて、食べました♪
自然の中で食べる炊きたてのお米は最高に美味しかったです!!
沸騰したお湯で30分煮るだけで美味しく出来上がるので、普段使いにも大活躍しそうですね(笑)
まとめ
日本の農業全体で見れば、IIJの農業IoTの取り組みはささやかなものです。しかし「生産人口が減りゆく日本の農水産業を、IoTでカバーする」という大きな課題は、ささやかな取り組みの積み重ねで日々解決の方向に向かっていると、我々は信じています。ノベルティやこの記事を通して、みなさまにも我々の取り組みを応援いただければ幸いです。