Starlinkのネットワークを再確認したら色々変わっていました
2024年05月29日 水曜日
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日本にStarlinkが登場してから1年半が経ち、僕がStarlink関係のブログ記事を書き始めてからかなりの回数を経ました。これだけ続けていると紹介当初とは仕様が異なる部分が色々でてきています。
古い記事はその時点での仕様なので記事として残しておくことに意味があるかなと思うのですが、色々変わっている所について書いておこうと思います。
Starlinkで使用しているIPアドレスについて
StarlinkがGeoIP情報を公開している事を知ってから、不定期ですがIPアドレス情報を収集し変化を確認しています。ほぼ毎回、どこかが変わっているので積極的にメンテナンスされているのは明らかな印象です。
日本向けも変化しており、2023年12月計測はこうでしたが、
65.181.4.0/24,JP,JP-13,Tokyo, 65.181.5.0/24,JP,JP-13,Tokyo, 65.181.6.0/24,JP,JP-13,Tokyo, 65.181.7.0/24,JP,JP-13,Tokyo, 206.83.105.128/25,JP,JP-13,Tokyo, 206.83.124.0/25,JP,JP-13,Tokyo, 206.83.124.128/25,JP,JP-13,Tokyo, 206.83.125.0/25,JP,JP-13,Tokyo, 206.83.125.128/25,JP,JP-13,Tokyo, 206.83.106.0/26,JP,JP-13,Tokyo, 2406:2d40:3000::/40,JP,JP-13,Tokyo, 2406:2d40:4340::/42,JP,JP-13,Tokyo,
2024年5月計測時はこのようになっていました。
65.181.4.0/24,JP,JP-13,Tokyo, 65.181.5.0/24,JP,JP-13,Tokyo, 65.181.6.0/24,JP,JP-13,Tokyo, 65.181.7.0/24,JP,JP-13,Tokyo, 206.83.124.0/25,JP,JP-13,Tokyo, 206.83.124.128/25,JP,JP-13,Tokyo, 206.83.125.0/25,JP,JP-13,Tokyo, 206.83.125.128/25,JP,JP-13,Tokyo, 2406:2d40:3000::/40,JP,JP-13,Tokyo,
これをみるとIPv4アドレスもIPv6アドレスも整理されて小さくなっている事がわかります。
IPv4アドレスは/24が4ブロック、/25が4ブロックなので合計1536個のIPアドレスが割り当てられています。一方IPv6アドレスのプレフィックスは/40が1ブロック割り当てられています、ユーザ側のルータに割り当てられるプレフィックスは/56なので16bit分、65536台までサポートできる事になります。
以前にCGNATでの共有台数を確認したときは1個のIPアドレスを4台で共有していたのでサポートできる台数はこのままだと最大でも6144台になります(パブリックIPでも使っているので実際にはもっと少ない)。IPv6でサポートできる台数との開きが10倍以上あります。
CGNATの仕様が変わってポート番号がランダム化
このようにV4とV6でサポートできるルータの台数が10倍以上違うわけですが、以前と同様の方法でCGNAT共有台数を確認したところポート番号は範囲で分けておらずランダムに割り当たるようになっていました。そのためこれまでよりも共用台数を増やし、使えるポート数は減らしているのではないかと考えられます。
実際何個使えるのか確認しようとおもうと、不正アクセスと勘違いされかねないアクセスを試みるしかないのでやめました。V6側の規模を考慮すると1024ぐらいになっているのでは?と思います。
ポート番号÷(V6の台数÷IPアドレスの数) → 65536÷(65536÷1536) → 1536個→キリのいい数で1024
gen1世代の最近の状況
筆者がつかっているStarlinkはgen1世代です。この世代のStarlinkは公式サイト内の扱いも縮小し、終息を迎えた機器といった扱いになっています。一方で機器のファームウェア更新は続けられており、サービスとしての差はありません。以前はWi-FiルータのIPv6サポートがこの世代だけなかったのですが、今は使えるようになっています。
サービスが開始されたのは2020年の10月ですからこの世代は登場から4年が見えてきました。いつまでサポートが続くのかわかりませんが、引き続き使いづづけていく事になるだろうと思います。
これまで出てきたアンテナの比較画像を作ってみました。
斜めからの図だとサイズ感が比較できないので、比較できるものも用意しました。
第3世代の標準は第2世代の標準よりも実は少し大きい事がわかります。重量とかは駆動するモータとかないので軽くなっていますが、設置時は以前よりかさばるかもしれません。
期待したいのは「ミニ」ですね、まだ市場に出ていませんが存在していることはイーロンマスクが述べています。試しにダンボールで模型?を作ってみました。並べるとこんな感じで確かにバックパックにいれて持ち運びできそうです。