コンソールのログインプロンプトにIPアドレスを表示する方法

【IIJ 2024 TECHアドベントカレンダー 12/12の記事です】

VirtualBoxやVMwareのような仮想環境にLinuxをインストールしたあと、そのままコンソール（tty1）でオペレーションするには操作しづらいのでSSHでログインして操作したい、ネットワークはDHCPで自動的にIPアドレスが振られているので、1回だけログインしてip adや ifconfig…なんてことをしていませんか?

私は何度もしています。

そんなときは/etc/issueファイルを編集しよう。こんな感じの1行を追加するだけで OK。

# vim /etc/issue

IPv4: \4

{}内のインタフェース名は省略もでき、そのときは最初に見つかったIPアドレスが表示される。
起動直後、コンソールがこのような表示になります。もうログインしなくていい。

ちなみにopenSUSE Linuxはデフォルトでこうなっています。生産性爆上がりで便利だ。

どういう変数が使えるかは、agetty(8)のマニュアルに書いてあります。
（日本語訳は追いついていない場合があるので英語版を見よう）

$ LANG=C man agetty

4 or 4{interface}
    Insert the IPv4 address of the specified network interface (for
    example: \4{eth0}). If the interface argument is not specified,
    then select the first fully configured (UP, non-LOCALBACK, RUNNING)
    interface. If not any configured interface is found, fall back to
    the IP address of the machine’s hostname.

6 or 6{interface}
    The same as \4 but for IPv6.

ちなみに/etc/issueは色を付けられるので、こんな風にカラフルにしたり、目立たせられます。

\S
\e{lightgreen}K\e{lightmagenta}e\e{lightred}r\e{magenta}n\e{lightblue}e\e{lightcyan}l\e{reset} \r on an \m (\l; \b bps)

 * IPv4: \e{lightcyan}\4\e{reset}
 * IPv6: \6

コミットログと/etc/issueには、読んで役に立つことを書きましょう！