3G停波とMVNO(IIR vol.67 4章)

2025年09月25日 木曜日


【この記事を書いた人】
IIJ Engineers Blog編集部

開発・運用の現場から、IIJのエンジニアが技術的な情報や取り組みについて執筆する公式ブログを運営しています。

「3G停波とMVNO(IIR vol.67 4章)」のイメージ

2025年9月に発行したIIJの技術レポート「IIR vol.67の第43G停波とMVNOでは、NTTドコモの3Gサービス終了に向けたIIJの取り組みを解説しています。本記事では特に、端末の実装内容に応じた動作の違いを解説し、対応方法まで示しています。 

本報告のポイント 

背景

2026年3月31日でNTTドコモの3Gサービスが終了予定です。IIJなどMVNO事業者の3G回線も同時に利用不可となります。古い無線技術の規格は設備の維持が困難になります。周波数資源を有効活用するためにも、世界中で新規格への移行が進んでいます。 

 3G停波の影響

3Gのみ対応の端末は、利用不可となります。4G対応端末も、仕様によっては3G停波後に通信できなくなる場合があります。4G対応端末で通信できなくなるケースは、大きく2つに大別できます。 

1.音声通信優先モードの端末 

スマートフォンなど「音声通信優先モード」の端末は、VoLTE非対応だったり、利用中のサービスがVoLTEに対応していない場合に、圏外になるリスクが高いです。 

IIJでは3G停波後、自社のMVNOサービスのネットワークで問題が発生しないよう、対処を予定しています。 

2.端末が必ず最初に3G網に接続してしまう問題 

多くの4G(LTE)端末で発生している可能性があります。最初の接続時に3G網を選択する設定の端末は、通常であれば一定時間経過後に4G網に接続が切り替わります。しかし3G停波後は3G網がそもそもないため、接続できない原因となります。この問題は端末側に起因するため、ネットワーク側では対応できず、ユーザ側での対応が必須です。 

 

対応方法を含む、本レポートの全文はこちらからご覧いただけます。 

Internet Infrastructure Review(IIR) vol.67(2025年9月発行)4章  

関連リンク 

 

IIJ Engineers Blog編集部

2025年09月25日 木曜日

開発・運用の現場から、IIJのエンジニアが技術的な情報や取り組みについて執筆する公式ブログを運営しています。

Related
関連記事