Starlink miniが変えた世界、各国の認証を追ってみました
2025年03月19日 水曜日

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Starlink mini が日本でも使えるとのアナウンス以降、これまで様子見だった人々も多数参入されているなと実感しています。
アンテナ設置場所を変更できる契約プラン”ROAM”が改訂され、これまで制限されていた利用可能地域が撤廃されました。無線機として認証が取れている国であればどこでも持っていって使えるようになりました。各国の法律によっては細かい制限は残っていますが、基本的に世界中で使えるようになっています。
Starlink miniがここに至るまでの道のりをX上のアナウンスや刻まれてた認証ロゴ等を確認しながら追いかけてみました。
Starlink miniが日本に登場するまでの道のり
X公式での告知があった国を調べてみるとこんな感じになりました。こうしてみると日本登場まで半年かかったことになります。日本登場後にも追加されている国がいくつもあり、今後も増えていくのかなと思います。なお告知はありませんでしたがオーストラリアは2024年8月に登場し、ドイツでも同じぐらいの時期に購入できました。公式Xで必ず告知するというルールでもないようです。
開始日
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国名
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2024年6月22日
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2024年7月12日
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2024年7月20日
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2024年9月26日
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2024年12月12日
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2025年1月22日
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2025年1月29日
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2025年1月30日
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2025年2月26日
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本体に印刷された認証ロゴを確認していく
「Starlink Mini は日本で使える?実機も手にいれて調べてみた」の頃の認証関係のロゴはこんな感じでした。
日本の技適マークを含んだ最近の認証ロゴはこんな感じになっています。
これをみると最初は中央部分のいくつかの認証から始まり、左右と下方向に伸ばしていった感じですね。
認証ロゴ詳細
次に認証ロゴを個別に確認していきます。
日本ではお馴染みの技適マークは2種類搭載されています。これはStarlink miniがアンテナ(UTA-231)とWi-Fiルータ(UTR-231)が一体になっているからです。
これはFCC(米国連邦通信委員会)のマークです認証に関してはWi-Fiルータのみ2AWHPR231で認証され、アンテナはFCCの地球局ライセンスとして認証されているようです。
CONATELはベネズエラの電気通信規制機関のようです。ただベネズエラはXでアナウンスされた国のリストなく、そもそもStarlinkを提供していない国のようです。なにか大人の事情があるのかもしれません。
このロゴは国家認証試験機関のロゴでアメリカとカナダ向けのを指しているようです。「MX」の文字はメキシコの安全規格にも対応しているそうです。さらにNOMのロゴがあり、メキシコの通信機器規格への適合性も表しています。
これは製品がEUの基準に適合していることを表示するマークで、1622はポーランドの認証機関を指します。ポーランドで取得してもEU全体に適用されるのでStarlinkにとっては助かりますね。
これはカナダの産業省 Innovation, Science and Economic Development Canada (ISED) が定める、情報機器の電磁妨害波 (EMI) に関する規格だそうです。
IFTは、メキシコの連邦電気通信協会(Instituto Federal de Telecomunicaciones)を指します。
アルゼンチンの認証ロゴにつかわれているもののようです。
このマークはオーストラリアとニュージーランドで安全に使用できることを示す商標シンボルだそうです。
セルビア共和国RATEL でのコンプライアンスのロゴだそうです。
フィリピンでの認証ロゴになります。
リサイクルするように求めるマーク(WEEE指令)になります。ゴミ箱アイコンの下にある太い棒で、製品価格にリサイクル費用が含まれている事を示しているそうです。日本のPCリサイクルマークのように、リサイクルはベンダーが行うことになっているようです。
こうしてみると
電波関係の認証だけでなく製品として必要される各種認証の集合になっている事がよくわかります。今後も利用可能な国が増え、そこで必要な認証マークがあれば取得されマークが増えていくのかなと思います。miniの裏側にはまだまだ印刷できる部分がありますが、そのうち裏面がロゴだらけになるかもしれませんね(笑)
関連リンク
これまで調査・検証など行ってきたStarlinkの情報は、こちらにまとめています。