設計段階から運用チームも参加! IIJが提供するSESの舞台裏

2025年03月24日 月曜日


【この記事を書いた人】
金森 啓将

システム導入に伴う運用設計を担当。 前職でも、ミドルウェア製品検証、コールセンター設立/対応、DC運用、SEなど運用どっぷり。 多趣味ですが、最近はソロキャンプ。

「設計段階から運用チームも参加! IIJが提供するSESの舞台裏」のイメージ

はじめに

みなさんこんにちは。IIJの金森です。
わたしはお客様にご契約いただいたIIJサービスや個別機器の運用(いわゆるSESと呼ばれるもの)をIIJに
お任せいただく際に、「どのように運用していくのか」などといった運用設計を担当するセクションの
メンバーとして働いています。
IIJが提供するSESの舞台裏をすこしだけ、ご紹介します。

なぜ「運用設計」をするの?

IIJでは、お客様の求める要件を実現するため、IIJサービスのみで実現できない機能を個別機器と組み合わせて
実現することが多くあります。
「IIJサービス」は仕様が固まっているため、均一な品質で運用することができますが、たくさんのサービスを
導入したり、個別機器が入ってくるとそうはいきません。
そうなったときに私どもの出番です。導入した後に「なんか調子悪いけど、どこに聞いたらわからない」と
ならないよう、「初めから」運用チームもプロジェクト/設計に参画しています。

なにしてくれるの?

「運用ってカットオーバー(完成品の引き渡し)後からでしょ?なんで初めからなの?」とお気づきの方、さすがです。
完成品を作るための部隊(システム構築担当)と完成品を運用する土台を作る部隊(運用構築担当)が一緒になって
プロジェクトに参画します。
お客さんが欲しいもの(完成品)は千差万別、利用するサービスや製品によって、運用の仕方も様々です。
そのお守の仕方を作る段階から明文化し、確実に運用できる状態を早期から作り上げることで、お客さんの負荷軽減を
目指しています。

ここがポイント!

運用におけるお客さん/IIJのタスクを整理

IIJサービスや個別機器を数多く導入する場合、サービスや機器によって障害ポイントやアラートの内容が異なりすし、
必ずしもすべてのアラートを見なくてもいい場合もあります。
システム構築の中で必要なアラートを選別、IIJからどのように発報されるか、どう対処すべきかを整理、お客さんが
迷わず対応できるよう設計します。
また、有事の際の問い合わせや設定変更など、通常運用時にお客さんが迷わないよう、連絡先一覧や対応手法を
明確化することで、迷わずスムーズに問い合わせ等ができるよう整理しています。

構築と同時並行で監視設計

個別機器と言ってもいろいろあります。
ルータやL2/L3SW、さらにはサーバなど、種類や用途が違う機器など様々です。
機器を作るシステム構築担当チームと一緒になって構成や用途を確認することで、監視の過不足を指摘して精度を
上げることで、なるべく不必要なアラートを削減。お客さんに対しても最適な監視状態をご提供できます。

内部の引継も確実に

私どものチームは運用構築チームのため、実際に運用するチーム(窓口対応など)が別に存在します。
構成図などの設計資料から、手順書などの運用ドキュメントなどをひと揃え準備して引継します。
仮にこのタイミングで情報不足があっても大丈夫。運用構築は「初めから」プロジェクトに参画しているため、
修正などがやりやすく、設計品質向上につながっています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
IIJでは運用設計担当として、専属のチームを編成し、システム構築担当と連携を密にしながら運用設計を行っています。
お納めしたサービス・機器をスムーズかつ安心してご利用いただけるよう、お客さん視点に立つことで
「こうしたら使いやすくなるかなぁ」という想いをずっと持っています。
ぜひ、IIJが提供するSES、今後もぜひご期待ください。

金森 啓将

2025年03月24日 月曜日

システム導入に伴う運用設計を担当。 前職でも、ミドルウェア製品検証、コールセンター設立/対応、DC運用、SEなど運用どっぷり。 多趣味ですが、最近はソロキャンプ。

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