IoTセンサーやドローンなどの先端技術が大集合!スマート農業イベントに出てみた ~イベントレポート 京都スマート農業祭 2020~

2020年12月15日 火曜日


【この記事を書いた人】
下元 礼子

VMware、Microsoftなどのエンジニアやマーケティングやコンサルを経て、2018年にIIJにたどり着く。現在はIoT事業部のプロモーション担当。IIJのなんだかディープな技術魂が結構好物。漫画・アニメ好き。お酒と料理、散歩が趣味。よく築地や豊洲には、籠しょって買い出しに歩いていきます。

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IIJ 2020 TECHアドベントカレンダー 12/15(火)の記事です】

はじめまして!IIJのIoT事業部プロモーション担当の下元(shimomoto)です。
11月の希少なリアルイベントだった、「京都スマート農業祭2020」に参加してきました。
現場の雰囲気を少しでもお伝えできたらいいなと思います。

京都スマート農業祭って?

「京都スマート農業祭」は、京都の亀岡市で開催されている、各種スマート農業に関するテクノロジーを紹介・展示している地方自治体主催のイベントです。
最近はリアルイベントを開催するのが大変ですが、万全のコロナ対策の中、何とか開催!
他の地方自治体関係者や、農家さん、スマート農業関連のベンダーさんなどいろいろな方が見に来てくださいましたよ。

当日はとっても気持ちのいい秋晴れでした!

全国から多くの参加していました。出展内容もドローンやトラクターなど様々です。

IIJのスマート農業の取り組み

IIJは 2017年から「低コストで省力的な水管理を可能とする水田センサー等の開発」の実証実験に参加するなど、スマート農業には早くから深く携わってきました。
今年の6月にも実証実験の報告や模様が動画で公開されているので気になるかたはYouTubeで見てね!
農家さんや静岡県さんも一緒に発表しています。

IIJのお勧め! LoRaWAN(R)はいろいろなセンサーが一気に使える規格

皆さんは、IIJが数年前からLoRaWAN(R)という規格を推進しているってご存じですか?
ネットワーク技術をコアに事業を推進する会社として、「これは!」と目を付けたのがLoRaWAN(R)です。LoRaWAN(R)をご存じない方はこちら(「IIJ LoRaWAN®ソリューション」紹介ページ)でも簡単に解説しているので見てみてください。

さて、LoRaWAN(R)のいいところってどこでしょう、IIJはなぜLoRaWAN(R)に着目したのでしょう?
低消費電力で乾電池で数年もつ!とか、高いところに設置したらかなり遠くまで通信が届く!とか、いいところはあるんだけど、その中でもIIJが着目したのはここです!

実はLoRaWAN(R)はオープンな規格なので、この規格に則っていればいろいろな異種混合センサーなどを1つの基地局(ゲートウェイ)で管理できるのです。

この絵のように、地域の中心や高い場所に基地局(ゲートウェイ)を置けば、水田水管理以外にも鳥獣害対策、用水路管理、ため池・河川監視、高齢者見守り、ビニールハウス管理などなど、いろいろな用途に広げることができるのが大きなポイントです。

以下は、上の絵にあるセンサーの実物です。LoRaWAN(R)カメラや、GPSトラッカーなんてものもあるんですね!
どんどん新しいLoRaWAN(R)対応製品が出ています。LoRaWAN(R)カメラのデータ圧縮についてはまたこのブログで発表予定です。

IIJの出展:水田センサーで水管理を効率化

今回の出展内容は?こんなデモキットを中心に展示しました。
デモキットはIIJが開発した水田センサーと、とっても相性がいい笑農和さんの自動給水弁のセットです。

仕組みは「水田センサー」と「自動給水弁」の連携プレーです。もちろんクラウドを使うから、水田水管理アプリで、いつでもどこでも水田の水位や水温をチェックできる優れものです。
実際の現場では田んぼに水位センサーを設置、LoRaWAN(R)基地局からクラウドにデータを飛ばします。電源の取りづらい山間部などでは、「ソーラーを使ったLoRaWAN(R)基地局」もあって便利!

水田センサーと自動給水弁連携プレーのステップ

  1. 水位・水温を測定可能な水田センサーを各圃場に設置
  2. クラウド上(IIJのIoTプラットフォーム)に情報を集める
  3. 農家の人は、手元のタブレット端末で田んぼの水位・水温をリアルタイムで見ることができるよ!
  4. 事前に設定した水位になるよう、給水弁が自動開閉 (手動で開け閉めもOK!)

利用者さんの声

試しに使って頂いた農家さんからはこんなうれしいコメントが!

◆ワンポイントステップアップ◆
水位に変化があって田んぼの水位を変えないといけないときにも、現場に行かなくてもスマホのボタン一つで遠隔から給水弁を操作して田んぼに自動給水できるのです。
また、他にもお米の大敵「いもち病」の発生を予測したりなど、データを集めるだけでなく様々な応用もできますよ。

農家さんや地方自治体の方々、とっても勉強熱心で気になることはどんどん質問してくださいました。
農家さん:「でもねー、コストの問題でなぁ。。。圃場もそれほど広くないしさ。お米の利益から考えるとちょっとね。。。」
まぁ確かにそうですよね。。。
でも、そんな農家さんにも知ってほしい、IIJの取り組みはこのあと紹介する「今後の野望」を見てみて!

お隣の笑農和さんとはお互いの製品やサービスを解説するなど連携プレー。笑農和さん、グリーンのユニフォーム目立っていました!

今後の野望

コストの問題

「農家さんの声」にもありましたが、水田水管理の自動化は水管理の見回り時間を削減できて魅力的ですけど、やっぱりやるにはお金がかかりますよね。
お米の利益を考えると、導入には課題があります。

こんなアイディアはどうですか?

そこで、IIJでは頭をひねりました!
例えば、地域のインフラとして基地局(ゲートウェイ)を地方自治体が導入・管理して、農家さんや他の方々がそれを利用できるようになったとしたら?
農家さんや他の方々はセンサーを買うだけで気軽にスマート農業、スマートIoTが始められます。
また、他にも助成金を組み合わるなど、コストを下げる方法があります。

日本の農業には、農業従事者の高齢化や人手不足といった課題があります。
できればそんな課題を地方自治体と組んで何とか乗り越える近道ができないか!?
そんな熱い想いで、IIJはスマート農業の活動に取り組んでいます。

例) そんなIIJの活動、最近のトピック!

今後のIIJのスマート農業魂に乞うご期待なのです!

あとがき

水田センサーを使った水田で収穫したお米を「IIJのIoT米」としてノベルティになりました。
実際、食べてみましたが、おいしくって思わず3杯食べちゃいました。皆さんもぜひ!

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お米が立ってます~(>_<)

記念撮影。農業関係者の方々と話してウキウキでした。

SNS始めました!

IIJ 水田センサー MITSUHA
IIJが開発する水田センシングシステムMITSUHAの公式アカウントです。

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下元 礼子

2020年12月15日 火曜日

VMware、Microsoftなどのエンジニアやマーケティングやコンサルを経て、2018年にIIJにたどり着く。現在はIoT事業部のプロモーション担当。IIJのなんだかディープな技術魂が結構好物。漫画・アニメ好き。お酒と料理、散歩が趣味。よく築地や豊洲には、籠しょって買い出しに歩いていきます。

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