インターネット老人会員が過ごした30年 [My First Internet ~はじめてインターネットに触れたとき~]

2022年12月09日 金曜日


【この記事を書いた人】
すえひろし

九州支社事業推進部でビジネス企画やコンサルティングやパートナー連携など、技術営業的な活動を幅広くやっています。Jリーグ・大分トリニータのサポーター席がマイホームです。

「インターネット老人会員が過ごした30年 [My First Internet ~はじめてインターネットに触れたとき~]」のイメージ

IIJ 2022 TECHアドベントカレンダー 12/9(金)の記事です】

みなさまはじめまして。すえひろしと申します。九州支社でコンサルティングやビジネス開発を担当しております。好きな言葉は「楽するための苦労は惜しむな」です。

ネットスラングで初期のインターネットを楽しんでいた人たちのことを指す「インターネット老人会」というものがありますが、そんなインターネット前期高齢者によるMy First Internet です。

My First Internet

1996年。九州の田舎町で暮らしていた私は「コンピュータに関する仕事をしたい!」と思い、岡山にある某理系大学の情報処理系学科に進学しました。Windows 95のリリースの翌年、Yahoo!JAPANが日本でサービスを開始した年でもあり、日本でインターネットが身近になり始めた時期でした。

入学から数ヶ月経ったある日、ある講義で先生から「インターネットに関するサークルを立ち上げて私が顧問をするので、興味がある人は説明会へ」と案内がありました。入学当初からサークル活動にはまったく興味がなく、インターネットというワードも初めて聞く言葉でしたが、謎ワードになぜか惹かれ説明会に参加、そのままサークルにも加入しました。

このサークルでは、主にボランティアによるWebサイト制作等を行なっていました。特に力を入れていたのが岡山にある国際NGO団体のWebサイト制作と運用です。当時はCMSやブログツールなどはなく、WYSIWYGツールも精度が高くなかったため、テキストエディタでHTMLを書いていました。Netscapeだとこのタグ使えないとか、InternetExplorerはどうだとか、そんなことを言いながらページを作っていた覚えがあります。
この活動以外では、サークル仲間のバイトが終わる時間に合わせて集合して、先輩たちと遊んだり。(こっちの方がメンバーと一緒にいる時間が長かったような気もします。)

ゼミ選択ではサークル顧問の先生のゼミ一択で応募。ゼミでは、Webアプリケーション開発やECサイトに関する調査研究等を行いました。多くの人がもっとWebサイトを簡単に開設できるように、チャットやBBSでのコミュニケーションがもっと簡単にできるようにと思い、設定情報を入力するとチャットやBBSのソースコードが生成されるというWebアプリを開発しました。

IIJの出会いも大学生の頃。自宅にインターネット回線を引くためのプロバイダ選定でIIJの名前を知りました。当時のIIJは「IIJ4U」という個人向けダイヤルアップサービスを提供しており、月額固定料金・高品質というのは魅力的でしたが学生のオサイフにはちょっと厳しかったので地場ISPのサービスを利用することにしました。28.8kbpsモデムを使ってのダイヤルアップ接続。電話の上でインターネットを使う時代でした。ISPサービスの多くは付帯機能として提供されていたホームページ開設サービスをオプションとして設けていて、私もその領域を使い、あるテーマのWebサイトの運営なども行っていました。チャットルームも設置していて、23時過ぎテレホタイムにダイヤルアップして全員集合、同じ趣味を持つ人たちとワイワイしていました。そこそこの閲覧者もいたのでオフ会を開催してもらったりと、オンラインとオフラインの両方で交流を図っていました。

画面はイメージですが、当時のチャットルームってこんな感じでしたよね。

社会人になってからもインターネットとの付き合いは続きます。新卒入社した開発会社では、会社として初のWebアプリケーション開発チームに参加し、コンサルティング会社勤務時代は光ファイバー整備事業の実行監査業務を担当しました。また、地域コミュニティ活動にも参加していて、まちなかWi-Fi化計画としてボランティアで地域の商店街にWi-Fi APの設置活動をしたり。なんやかんやでインターネットに関わる活動をやってきて、そしていつの間にかIIJの中の人になっていました。入社後には、社内会議でサークルの同級生と再会するという奇跡もありました。

さいごに

私が親元を離れた1990年代後半、遠く離れて暮らす親子を繋ぐコミュニケーション手段は電話くらいしかありませんでした。時間と距離で課金される当時の電話サービスでは、コミュニケーション量もさほど取れなかったかと思います。今は息子が県外の大学進学を目指しており、念願叶うと私たち親子を結ぶ通信手段はインターネットになる予定です。インターネットにより時間と距離とコストのハードルを限りなく抑えることができますが、ウザがられない適度な量でコミュニケーションがとれると良いなと思っています。

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すえひろし

2022年12月09日 金曜日

九州支社事業推進部でビジネス企画やコンサルティングやパートナー連携など、技術営業的な活動を幅広くやっています。Jリーグ・大分トリニータのサポーター席がマイホームです。

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