IIJ Bootcamp 2024開催報告 – 6年目の開催報告
2024年12月09日 月曜日
CONTENTS
【IIJ 2024 TECHアドベントカレンダー 12/8の記事です】
色んな技術を触って欲しくて始めた大規模ハンズオン研修
IIJでは毎年、New Commerを対象としたビギナー向け研修として「IIJ Bootcamp」を行っています。
ほぼすべての講義がハンズオンで構成されており、2024年度は9カテゴリ30講義が開催されました。
IIJ Bootcampは「新人の皆さんにぜひ触ってほしい技術がある」と考えた有志が集まって開催しているもので、技術を現場で実際に使っている人が楽しく強みや面白さを紹介しています。
そんな研修も今年度で6年目となりました。もちろん来年度以降も続けていきますので、これからIIJに入られる方、ぜひIIJ Bootcampでお会いしましょう。
過去の開催の様子は次の記事をご覧ください。
- IIJ Bootcamp 2023開催報告 – ハンズオン研修を5年間続けて見えてきたもの
- 2022年度ハンズオン研修資料を公開しました
- [IIJ Bootcamp] ハンズオン研修2021 開催報告
- [IIJ Bootcamp] ハンズオン研修2020 with リモート
- [IIJ] 2019年度ハンズオン研修の取り組み [Bootcamp!]
研修カリキュラム
2024年度の研修カリキュラムは次のようになりました。今年は「SSL/TLSハンズオン」と「DNSハンズオン」が新しく追加されています。
例年どおり初心者でも参加できるように、事前準備として各自のPCにDocker環境を構築するところからみっちりハンズオンをやります。
(参加者は50~70人ほどで、全員がdocker環境を作るだけでも結構大変だったりします)
- 【イントロダクション】
- 開催イントロダクション
- 事前準備1(docker環境構築)
- 事前準備2(docker環境構築)
- 【開発ツール】
- Git+GitHubハンズオン
- Docker+Docker Composeハンズオン
- 【CI/CD+構成管理】
- GitHub Actionsハンズオン
- AnsibleによるIT自動化
- Kubernetesハンズオン
- 【監視・モニタリング】
- 監視Overview
- Prometheusハンズオン
- Splunkハンズオン
- 【データベース】
- データベースOverview
- リレーショナルDBハンズオン(PostgreSQL)
- MongoDBハンズオン
- Redisハンズオン
- 【Webサーバ構築】
- HTTP Overview
- Apache/Nginxでwebサーバを立てよう
- SSL/TLSハンズオン
- DNSハンズオン
- 【バックエンドアプリケーション】
- バックエンドアプリOverview
- FastAPIでwebアプリを作る
- Goでwebアプリを作る
- Java(Spring)ハンズオン
- 並行処理を実装してみよう
- テストプログラミングハンズオン
- 【フロントエンドアプリケーション】
- JavaScript+DOM入門
- Reactを触ってみよう
- Svelteハンズオン
- 【認証・セキュリティ】
- セキュリティと認証の話
- アプリに認証を導入するハンズオン
SSL/TLSは昨年度までApache/Nginxの中で追加課題として実施していましたが、今年度ついに個別カリキュラムとなりました🎉
昨今はどのソフトウェア業界にいてもSSL/TLSは関わることになりますし、自分で証明書生成など行って仕組みを把握しておく重要性が増していると思います。
DNSハンズオンはbind9を利用し、自分でDNSサーバを立てて設定をしてみるものです。実際にIIJでDNSサービスを運用しているメンバーから直に教われる貴重な機会となりました。
研修資料は一部ですが、次のページで公開されています。社内設備などを使った研修は非公開ですが、IIJに入ることで見られます(ダイマ)。
https://iij.github.io/bootcamp/
研修で大事にしていること
IIJ Bootcampでは「知っている技術領域を広げる」「実際に手で触ってみる」ことを大切にしていますし、受講者の方も大切にして欲しいと考えています。
「技術領域を広げる」には2方向あって、1つ目は「各領域で色んな技術を触ってみる」ことです。例えばデータベースの領域であれば、普段触っているDB製品以外を触ってみたり、もしくはNoSQLなど全く別の思想で作られた製品を触ってみることです。そうすることで、目の前の問題に対する解決策の幅が広がりますし、自分が使っている製品の強みを理解することにも繋がります。
2つ目は「別レイヤの技術を触ってみる」です。例えば普段自分がフロントエンドをメイン領域にしている場合、それ以外にもデータベースや監視、インフラ領域も触って欲しいと思います。他のレイヤを少しでも触っていることで肌感覚が分かり、自分の専門領域のクオリティが上がり、他の技術者とのコミュニケーションもスムーズになります。
IIJ Bootcampではこの2方向の広がりに対応するように、各カテゴリ内の充実と、カテゴリ自体の充実、両方をケアするようにできています。
もう1つ、技術者であればやはり自分の手で動かしてナンボだと思ってます。ドキュメントや紹介記事を読んだだけなのと、チュートリアルレベルでも自分で触っているのとでは、技術の理解度に天地ほどの差があります。
慣れない内はどうしても手が重たいかもしれませんが、その背中をIIJ Bootcampが少しでも押せたらいいなと思います。
最後に
これからIIJにJoinされる方、または少しでも検討している方、もちろん既にJoinされている方も、IIJ Bootcampでお会いできることを楽しみにしています。
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