PINARELLO FP3(ロードバイク)【私の愛用している技術系アイテム】
2022年05月23日 月曜日
かつてエンジニア30代限界説などが唱えられたものだが、周囲を見渡してみれば、それがまったくのデタラメであることは明らかだ。いい年してやんちゃしているエンジニアなど、業界を見渡せばいくらでも見つけられる。
それでも、いつか限界はやってくる。ただ、そのタイミングは人によって数十年の開きがあるようだ。
なぜか?
断言してもいい。原因は体力の低下にある。経験的にわかると思うが、頭脳労働は恐ろしく体力を使う。逆に言えば、体力が尽きると頭の回転も止まる。考え続けることを放棄してしまうのだ。また、新しい技術にチャレンジするのも激しい運動のようなものだ。だから、体力が低下していると最初の一歩を踏み出すのがおっくうになる。新刊に手を出すよりも同じ小説を繰り返し読む方が楽しいなどと思い始めたら要注意だ。そうして新しい知識や技術の理解をやめて、頭のアップデートをあきらめるようになってしまう。それだけならいざしらず、あきらめたことを認められず、理解が及ばないことすべてを否定的に捉え、昔身に着けた知識にしがみつくようになる。それが限界の正体だ。
その状態を簡潔に表現した言葉がありますが、刺激的なので使わない方がいいですよ!
まだ若いエンジニア諸氏は「自分は体力に自信がないけれど、限界など感じたことがない」と言われるかもしれない。確かにそうかもしれないが、残念ながら年齢からくる体力の低下は若者の不摂生などものともしないレベルでやってくる。洋画を見ていると、主人公であるエグゼクティブなイケメンがセントラルパークあたりをジョギングするシーンがおなじみだが、あれは別にきれいな女性と出会うチャンスを求めて走っているわけではなく、体力の低下が激務のパフォーマンスを落とすことを知っているから走っているのだ(たぶんね)。だから、余計に加齢+不摂生はまずい。
つまり、エンジニアに必要なのは筋肉なのだ。そして、エンジニアの敵はぜい肉だ。
だが、安心してほしい。人間の体は多少古ぼけてきても動かしさえすれば、それなりに筋肉がつくものだ(細胞は増えないけど)。すでに低下しきった体力を持ち直すのは大変だが、方法はある。自転車だ。特にロードバイクがお勧めだ。ロードバイクは体への負担が極めて軽く、衰えた体力を効率よく雑巾のように限界まで絞り出してくれる。けがの心配もなく、体力増強に最適だ。もちろん、ぜい肉も落ちる。
どんなバイクを選べばよいのかは割愛するが、私が愛用しているバイクはPINARELLO社のFP3というモデルだ。エンジンこそ3000cc 二気筒バイオ仕様だが(つまり心臓と肺だ)、フルカーボンモノコックフレームにチタン製のドライブトレインを組み合わせたこのロードバイクは十分「技術系アイテム」と呼んで差し支えないだろう。
もっとも、本ブログを読んで初めてロードバイクに興味を持ってしまった皆さんには、いきなりカーボンフレームのロードバイクはお勧めしない。効率よくスピードを出すために設計されたフレームは非常に硬く、路面の衝撃をダイレクトに体に伝えるため、恐ろしく体力を奪うからだ。最初は乗りやすさをアピールするバイクを選び、体力がついてからステップアップすることをお勧めしたい。
きっと、皆さんエンジニアの現役時間を10年は伸ばしてくれることでしょう。
どこまで本気で受け取るかは読者の皆さんにお任せします