SIMの最新動向 ~ハードウェアプロファイルからソフトウェアプロファイルへの進化~(IIR vol.61 2章)
2023年12月25日 月曜日
CONTENTS
2023年12月発行の技術レポート「IIR vol.61」の 第2章 フォーカス・リサーチ(1)では、あらためて携帯電話で使われるSIM(Subscriber Identity Module)を取り上げました。GSM規格とともにSIMカードが誕生した背景、SIMカードの小型化の歴史、物理的なSIMカードがeSIMのように仮想的に取り扱えるようになった経緯などを振り返っています。それを受けて、IIJが開発したソリューションや今後の規格の展望についても紹介しています。
本報告のポイント
- 物理SIMなき世界に向けたSIMカードの動向
- 無線通信の世代が2G → 3G → 4G → 5Gと進化する中、物理SIMカード形状が小型化するという変化はありましたが、物理SIMは利用され続けてきました。しかし、2G(GSM)の無線通信時代から約30年近く続いた、モバイルサービスの利用の鍵としての物理SIMが必要な時代が終わりを迎える転換点が迫ってきました。 「コンシューマ向け」と「セルラー通信対応IoT端末向け」に分けてそれぞれの動向を解説します。
- 物理SIMなき世界の実現に向けたIIJのSIMカード応用ソリューション
- 特に課題となっているIoT端末向けにIIJが取り組んでいる「Multi Profile SIM」、「SoftSIM」、「LPA-Bridge」のソリューションについてそれぞれ紹介します。
- eSIM技術の規格変遷とIoT eSIM
- 2023年5月26日にGSMAよりIoT端末向けのeSIMの技術仕様であるSGP.32が公開されました。eSIMの技術仕様としては、既にM2M端末向けのSGP.01/02、コンシューマ端末向けのSGP.21/22が公開されており、このIoT端末向けのSGP.31/32が3番目の方式となります。ここでは、本仕様にいたるまでのeSIMの規格の変遷と特徴を解説します。
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