ヘッドレスCMSってなんだろう? ~スピードと柔軟性の両立をアジャイルで~

2025年12月03日 水曜日


【この記事を書いた人】
伊藤 綾夏

名古屋支社開発チームのスクラムマスターとして日々奮闘中。よいサービス、よいプロダクトは楽しく元気なチームから生まれると思っています!関わる人すべてが笑顔になるために、私は何ができるのだろうか・・・。

「ヘッドレスCMSってなんだろう? ~スピードと柔軟性の両立をアジャイルで~」のイメージ

IIJ 2025 TECHアドベントカレンダー 12/3の記事です】

CMS とは

CMS とは、Contents Management System(コンテンツ・マネジメント・システム)の略称で、 Webサイトの記事を作ったり、デザインをレイアウトしたり、添付ファイルをアップロードなどをするための管理ツールのことです。

IIJでも「IIJコンテンツマネージメントソリューション」として、Webサイトの構築・運営を支援しています。
よく知られているサービスを挙げるとすると、WordPress(ワードプレス)の名前を知っている方が多いのではないでしょうか?

最近は “ヘッドレス CMS” も登場し、ますます自由度が上がってきました。

CMSとヘッドレスCMSの違い

まず、仕組みの違いをざっくり図にしてみました!

CMS

ヘッドレスCMS

ざっくりとまとめると、従来の CMSが「作って、表示するまで全部やる」のに対して、 ヘッドレスCMSは「記事を管理する人」と「見た目を作る人」が分かれています。

料理に例えるならば、

  • 従来の CMS : お弁当(中身と箱がセット)
  • ヘッドレス CMS : 具材だけ提供(どんな皿に盛るか自由)

といったところでしょうか?

ヘッドレスCMSのいいところは、作成した記事の内容などをどのように使うか自由に設計できるところです。

例えば同一記事の内容を、Webサイト、スマホアプリ、デジタルサイネージ、などなどでそれぞれその形に合った表示方法の作成ができます。

「中身はあるけど見た目(フロントエンド = ヘッド)は自分で決められる」ので、 “ヘッドレス” です!

また、Web サイトでも、上部は別のデータベースからの出力、下部は CMS からの出力、のように合わせ技もできますね!

アジャイルの観点からのメリット

役割を分けて同時に作業できる

従来の CMS では、「デザインを直したいけど、記事のテンプレートに影響が……」ということがよくあります。
一方ヘッドレスCMSは、デザイン変更、機能開発、記事作成を別々に平行して進めることができます。

  • 記事作成 : CMSで記事を普段通り止まらずに追加
  • デザイン変更 : デザイン変更、刷新
  • 機能開発 : 機能の追加や改修

全て API でつながっているので、合流地点を決めていればチーム全員が同時に動いても大丈夫です。

失敗してもすぐ戻せる

ヘッドレスCMSは、ひとつのデータから様々な見た目を作ることができます。
そのため、流行りを取り入れてみたり、AB テストをしてみたり、パターンを複数作ってステークホルダーにレビューをしてもらったりすることが簡単です。

つまり、「試してみる → フィードバックをもらう → すぐ直す」が気軽にできる。
これはアジャイルの “動くソフトウェア” で対話するハードルが下がりますね!

「作る」から「育てる」へ

従来の CMSが「完成したWebサイトを作る」ためのツールだとすれば、 ヘッドレスCMSは「変化するサービスを育てる」ためのプラットフォームです。

  • チームで同時に作業できる
  • 変更が早く、リリースが軽い
  • ユーザーの反応にすぐ対応できる

アジャイルな開発チームにとってヘッドレス CMS はとても相性が良いことが伝わりますでしょうか!
どのような仕組みでも、 “変化を楽しむ” アジャイルを続けていきたいですね!

もっと詳しく聞いてみたい!と思っていただけましたら、IIJ 名古屋支社の開発チームに気軽にお声がけください。
個人や IIJ の X からも大歓迎です!

執筆者X @ayanatsu08 ※意見は個人のものです
IIJ Engineers blog読者プレゼントキャンペーン

Xのフォロー&条件付きツイートで、「IoT米」と「バリーくんシール」のセットを抽選でプレゼント!
応募期間は2025/12/01~2025/12/31まで。詳細はこちらをご覧ください。
今すぐポストするならこちら→ フォローもお忘れなく!

伊藤 綾夏

2025年12月03日 水曜日

名古屋支社開発チームのスクラムマスターとして日々奮闘中。よいサービス、よいプロダクトは楽しく元気なチームから生まれると思っています!関わる人すべてが笑顔になるために、私は何ができるのだろうか・・・。

Related
関連記事