「アレクサ、会議室あいてる?」 ~ AIスピーカーとIoTを便利に使ってみる

日付:2017年12月12日 火曜日
テーマIIJ 2017TECHアドベントカレンダー,IoT
執筆者snara

IIJ 2017TECHアドベントカレンダー 12/12(火)の記事です】

世間では、Google Home や Amazon Echo などの「AIスピーカー」が話題になっています。

「今日の天気は?」とスピーカーに向かって言うと「今日の天気は晴れ、降水確率10%、最高気温10℃です」と言ったように受け答えをしてくれたり、さらには「電気をつけて」と言うとスマートホームに対応した家電をコントロールできるなど、AIスピーカーは夢が広がるハードウェアです。

現時点ではまだ家庭の遊び道具としか認識されていないAIスピーカーですが、少し考え方を変えるとビジネスにも応用できると思います。

今回は会議室を例に挙げます

会議室を使おうと思ったら予約が一杯で使えない。しかし実際に会議室に行ってみたら使われていない。
会議室が取りにくいのでキープするためだけに予約をする人が増え、そして更に予約が取りにくくなる。そして、予約しても実際には使わない。結果として効率的に会議室が利用されていない。
と言った悪循環に陥っている会社さんも多いのではないかと思います。

そこで、IIJ流にIoTとAIスピーカーを組み合わせて、解決策を考えたいと思います。

AIスピーカーは「自作」します

Google HomeやAmazon Echoなどの既製品を使用しません。
使用するのは Google AIY Voice Kit です。

これをAIスピーカーとして動作させるには、他にRaspberry Piが必要になります。また、構築の手間もかかります。
そう考えると「自作」しないで既製品を買ったほうが安上がりだと思います。
しかし、これはRaspberry Pi・Linuxという汎用的なプラットフォームで動くというメリットがあります。

そのメリットを利用し、AIスピーカー 兼 IoTセンサー という、一石二鳥のデバイスを作ってみます。

このRaspberry Pi+Google AIY Voice kitにGoogle Assistant SDKを導入することで「自作」Google Homeが出来上がります。ただし、現時点(2017年12月)ではGoogle Assistant SDK が日本語での発声・応答に対応していないため、正直なところまだ使いにくいのものです。

ということで、今回はこれにあえてAmazon Alexa Voice Serviceを導入します。
見た目はGoogleですが、中の人はAmazonのアレクサさんが入っている、ハイブリッド(?)なAIスピーカーです。

試作中のものがこちらです

Google AIY Voice Kit に光量センサーを追加し、IIJ IoT用の通信モジュールを接続しています。
光量センサーで部屋の明るさを検知し、通信モジュール経由でIoTサービスに送ります。部屋の明るさで会議室を利用しているか否かを判断します。

Google箱の中にいるAmazonアレクサさんに「センサーで会議室の空きを調べて」と聞くと、IoTサービスより会議室の明るさ(空き)を取得し、「○と×が空いているようです」と答えるように作ります。
同様に、社内のグループウェアから現在の会議室の予約状況を取得して「○と×が空いています」とアレクサさんが答えてくれるように作ります。
この機器を各会議室に設置することで、光量センサ+IoTサービスで各会議室の空きを検知・可視化するとともに、いつでもどこでも声で空きを確認できるような環境を作るイメージです。

試作品を実際に動してみました

その様子を動画で撮影しています。

グループウェアに登録されている予約状況から会議室の空きを確認する

私「あれくさー」
ア「ぽーん」
私「会議室で128階全体の空きを調べて」
ア「128階は 128A, 128C が空いています」

光量センサーの情報から会議室の利用状況を確認する

私「あれくさー」
ア「ぽーん」
私「センサーで256階の空きを調べて」
ア「センサーによると、256階は 256B, 256E が使われていないようです」

良好に動作しています。
もちろん、弊社は256階建てのビルに入っているわけではないので(笑)テスト用のデータを使用しています。

IoTで会議室を「画面に」可視化することはもちろん可能です。
画面での可視化に加え、AIスピーカーを使った声での可視化もあわせて使えると、更に便利なオフィスになるのではないでしょうか。